005.こうしょう
「外の景色が真っ白なんですけど、ずっとこうなんですか?」
『お主がこの亜空間ハウスに入ったところの風景が映し出されるようになっておるぞ。この亜空間ハウスがバレないように、カモフラージュために宿屋に泊まってから入った場合は、部屋の外の状況を。野宿の場合は、入った場所の周りの状況をな。今みたいに真っ白って事はないんじゃ』
すげぇ、まじでニューロでファジーだぜ。
「と言うか、この亜空間ハウスは、バレちゃマズいのか?」
『身内と判断できるヤツなら構わんぞ。ただ、使い方によっては奥の手として使えるんじゃから、秘密に出来るならしておいた方がいいじゃろ?』
それもそうか。
「じゃあ、洋室と和室の入れ替えて、和室に掘り炬燵を付けれませんか?」
『それくらいなら、全く問題ないぞ』
掘り炬燵付きで、南側に和室がきた。
これで異世界でも、雪景色を楽しみながら、炬燵でみかんが出来るぜ。
「ベランダってもうちょっと広くなりませんか? あ、料理も趣味なんで、ピザ釜なんてあればベストです」
『それくらい、たやすいぞ』
ベランダのウッドデッキが広くなり、角にピザ釜が出来ていた。
「電子レンジとか、電子ジャーって、必須ですよね?」
『それくらいなら・・・』
「そこのコネクタって、地デジとインターネット用のですよね? 使わないでいたら、元いた世界を思い出して、毎日泣きそうですね」
『くっ、L○の有機EL65インチとLENOV○のノートで良いか?』
「テレビはパイ○ニアのプラズマ60インチで、ノートはPanas○nic派なんで、それでお願いします」
『し、仕方がない』
「もちろん、テレビやネットは繋がるんですよね?」
『ああ』
「俺、買い物はネット通販派なんですよね?」
『くっ、ぜ、全部のネット通販を対象にするのは無理じゃぞ。最大手のインダスだけでも良いか?』
「構いません。で、通販のお金は?」
『どうせ、魔力で本物をコピーするだけだ。無料で良い』
「ありがとうございます」
すっ、すげぇ、今までより快適な生活がおくれそうだ。




