003.ぶいあいぴーるーむ
ちょっと短めです
1年ほど前、軽トラに轢かれたあと、転生受付のカウンターの椅子に座ってた。
50席ほどあるカウンターは満席だった。
待合室らしきとこにも大勢の人がいる。
こんなに、居眠り運転する運ちゃんは多いのか?
もしかして、俺が知らない転生方法があるのかも知れない。
まあ、普通に考えれば、転生のトリガーとして、居眠り運転のトラックに轢かれる方がレアなんだろう。
転生受付のお姉ちゃんから、転生に関する説明をされて、転生受付のお姉ちゃんと転生ボーナスについて話した後、転生受付のカウンターから、VIPルームに連れてこられた。
どうも、受付のお姉ちゃんじゃ、対応が出来なかったらしい。
『すまぬ。さすがに、階段転落ボーナスの身体交換は、無理なんじゃ。諦めて貰えぬか? いくらなんでも、バランスボールと身体交換は無理なんじゃよ。でも、なぜ、バランスボールなんじゃ? そんなにバランスボールが良いのか? バランスボールフェチか? いくら神でもそこまでは想定できぬ。何が悲しくてバランスボールと身体交換をしようと思うのじゃ? 本当に想定外じゃ。でも、但し書きに書いてないし、無碍には出来ないしのう』
声の主はいる次元が違うらしく、姿を現すことが出来ないので、音声だけらしい。
どうも、死ぬ直前の行動が転生ボーナスになるらしく、階段から転落してたのがそのボーナス対象になったそうだ。
そのボーナス内容が一緒に階段から落ちたモノと身体交換だ。
俺は、一緒に落ちたと認定されたバランスボールと身体交換しなくてはいけないところだった。
転生受付のお姉ちゃんが、役所仕事をしてなくて良かった。
『無理かのう。こちらの条件をひとつのんでくれたら、どうじゃ。転生時のボーナススキルを2つにしてやろう。アイテム袋も無制限にしてやる。これでどうじゃ?』
いろいろ考えてたら、転生ボーナス特典が増えたぞ。




