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96羽:俺はゲス以下だ

2016年2月12日


昨夕、ある問題でダンナから激しく激怒され、俺は深く謝罪し、今も尚、反省を繰り返している。

今朝となっても俺の反省は色褪せる事なくダンナと目を合わせられず、俺はダンナを見ることさえ己を許してはいない。だからだろうか、ダンナの信用はサラサラ感じられない。いや、間違いなく信用という言葉を失ってしまっている。



俺の犯罪内容は、暗に行動し、ダンナに一も相談せずに色々な物欲を満たしてしまった。


無給な上に物欲を満たすという追い打ちをかけ、更に家計を巻き込み貧困を余儀なくされている。

もう二度と繰り返してはならない。

深く深く頭を垂れ謝罪したが、俺の中には後悔しか生まれず、自分の中で清浄できないでいた。

そのやり取りの一部始終を見ていたムスメ。

彼女の中で俺はどう写ったのだろうか。



夕食前、いつものように元気な声でムスメの「いただきます」と同時に、生きている事、お互いの頑張りに感謝の気持ちを込める様に、ムスメの頬に俺とダンナから、ムスメから俺へダンナへの頬にと、チューをするのが恒例である我が家の儀式。


いつもは「ありがとう」という言葉を交わすが、俺にはありがとうの言葉は言えなかった。そんな大層な綺麗な言葉を放つ資格がなかった。

逆に先の一部始終をムスメが見て不安、不満を募らせている事を考え、「ごめんなさい。」とムスメの頬にチューをした。


ムスメは少しだけ体を震わせながら逡巡して、

「パパ~、もう悪い事したらダメだよ。」

とだけ言って俺にチューをした。


堰き止められた感情がその一言で崩壊した。


俺は情けない、カスだ、クズだ、それ以下の何にでもないただのバカだ。生きていても害しか生まない、しょうもない存在だ。


ムスメの前なのに耐え切れず、俺は手で顔を覆い、言葉も返せず涙した。

目から、鼻から、出る物は止められなかった。


数分経ってようやく出る物は止まったが、俺の後悔と反省は腹の底から消えはしなかった。



一方ムスメが俺を気遣っていた事がわかる。

無理やりな自暴自棄なギャグらしきものを俺に披露してくる。魂の抜けた俺に「笑って」という風に披露し続ける。

今の俺の腹では受け入れがたく、到底笑いもできず、ツッコミもできずにいたが、それでも尚、笑わそうと必死にムスメは頑張っている、心を救済しようとしている。


堕ちるまで堕ちた俺はどうすべきだったんだろう。



昨夕から始め今日も一日中反省し、挽回の余地を考える。

仕事へ復帰が一番なのだろうが、仕事に興味がない。強制して赴いても心病の再発の方が恐い。かといって、無給で貧困なままでは苦しい。


反省と考えが頭を周回し疲れ、魂の抜けた入れ物だけが、暗い部屋の絨毯に横たわっている。

良い事も悪い事も暴露する。これが日記だな。

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