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77羽:スノースマイル

2016年1月24日


昨夜は大いに騒いだご近所新年会。


ここ、ニート宅は6軒のご近所さんがいる。


建築タイミングは同時期。

子供の年齢も大体同じ。

親の年齢も近い。


運に恵まれ、大変仲良くさせて頂いている。


職種は様々。なので異業種交流会のようなものでもある。

大概はくだらないバカ話。子供達と一緒になって騒ぐ。時には勉強会らしく知らない世界の話を伺う事もしばしば。


今年1回目の飲みということで4件の家族を集め『隊長』宅で新年会を実施。



俺の癖。

愛着のある物(者)に名前やあだ名を付けたがる。

親近感が沸くのだ。

「近寄りたい。もっと知りたい。」

そういう意味であだ名をつけてしまう。


こと『隊長』というのもあだ名なのだ。

これは、俺ではなくて『おささん』提案。

年上ということあり、最初は『組長』、『団長』など上がったのだが、何故か『隊長』で定着し、約1年半経っている。

『おささん』もあだ名。

これは俺がつけた。

パソコンを極限に愛でる大人。


そして昨夜は新たな人物にあだ名をつけた。

『たけちゃん』。

至って普通かもしれない。

しかし、俺にとっては年上だった彼の新しい一面を発見し、上っ面に塗られた仮面を剥がした瞬間、あだ名をつけたくて強引につけた。


これで俺も腹の底から話ができる。


本当に楽しい一夜だった。



朝一から近所のムスメの同級生が遊びにくる。

日曜日の定番となっている。


子供達の笑い声と共に二日酔い特有の頭痛で目が覚めた。


外を見た刹那、二日酔いから一気に覚醒する。


白銀の世界。

雪だ。

相当の。

久しぶりの雪に心を躍らせる34歳。


子供達に「おはよう」だけを告げ、そそくさスキー用のつなぎウェアとグローブを準備。

歯磨きと洗顔だけを終わらせ、それらを装備していく。


「先、遊びに行くぞ。さっさとメシ食って外に来い。」

ニヤニヤしながら話す34歳。

子供達は呆気に取られながら、「まって~。」とか言っていた。様な。

頭の中は『かまくら』作りしかなかった。


スコップ片手に外へ。


「おぉ!!!!」

極寒の風が鼻から突き抜け、爽快さから更に二日酔いは薄れていく。


取り敢えず、新雪を踏みしめ、ミシミシッという音を聞いて童心化が進んだ。


そして、近所をピンポンして回る。


「万事屋でーす。子供たちー!遊ぶぞー。」

キャラは完全崩壊し、童心ならず子供になった34歳。


次々と出てくる子供達へ手当たり次第に雪を投げつける。

容赦はしない。


「うらぁ!」

「おらぁ!」

「そんなんじゃやらねぇーぞ!」

はしゃぎまくる金髪。


子供たちの親も登場してくる。

そして、俺同様、子供になっていく。


大人達が作る雪だるまは、こだわりが散りばめられクオリティがハンパない。


「隊長!そんな才能あったんだ!」

「ははははははwww」

収拾がつかない様に思えた。

しかし、各家庭独自の雪だるまを飾り終えると、降雪は留まる事を知らず、しんしんと降り続ける。


遂には吹雪きだす。


「撤収、撤収!!」



白の世界に覆い尽くされ、公共交通機関は運転停止。

完全に家から出られない。


「あぁー、俺のかまくら。まだ作りかけなのに。」


高さ50cm、直径2mほどの単なる雪山は放置されっぱなし。

まだまだ、盛らなければ完成できない。


子供達の感嘆の笑顔を想像するだけでワクドキは収まらない。


「うぅ、かまくらぁ・・・」

降雪による社会状況よりかまくらの心配をする34歳。

『雪』は、大人をもミスチル化させるらしい。

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