7羽:無駄な絡みなんてない・・・かもしれない!
2015年11月15日
幼児のサッカー。
それは、ラグビーと変わらない。
県が主催する幼児ガーデンサッカーを見学。
別にうちのムスメが参加するわけではない。
いつも保育園にムスメを迎えに行くうちに、年長組の男の子から
「俺と友達になって」
と、言われるがまま、一応友達となった。
ムスメを迎えに行く度、ガキにカンチョーされる自分。
無駄に絡まれる。
ガキが・・・
大概、腹筋あたりにボディを打ち返す。
大人気ない自分。
嗚咽するガキ。
でも、ガキはウケル。
28歳差の自称友達というガキに、
「サッカーの試合に出るから見に来い」
と、上から目線で言われ見に行ってやった。
試合開始までに余裕で到着するはず・・・だった。
誤算だ。
道を間違い、しかも渋滞。
挙句の果てに駐車場は空いていない。
会場から2km離れたところで、路駐することに。
時計を確認。
試合始まってんな・・・
遠くからでも歓声が聞こえる。
子供を応援する親の叫び声。
怖~~~よぉ。。。
ムスメを無理やり急かせ、自分の体温の上昇を感じながらも急ぎ足。
息が上がる。ジャージを脱ぎ、腹に巻く。
対照的に、ムスメの足取りは軽い。
ちくしょう。
運動不足かよ。
汗だくで会場に到着すると、人で溢れていた。
幼児用のサッカーグラウンドは、20ほど。パネェ。
ガキのチームを探す。
見慣れた体操服のおかげで、意外と早く見つけられた。
他のチームはサッカーらしいユニフォームなのに、ココは体操服。
容から入ればやる気も可愛らしさもアップしそうなのに。
ガキに会う前に先生達に挨拶。
やはり試合は終わっていた。
あちゃー。。。
1試合目:1-0。
友達であるガキが決めた得点が決勝点だった、と。
やるじゃねぇか。ごめんよ、見てなくて。
やっとガキと話す。
彼は照れていた。
いつもならじゃれてくるのに、何もしない。
違和感。
言葉少なく、彼は彼のリアルな友達と練習へ。
ん???
私服の先生たちの姿も。
見慣れない。
若い姉ちゃん達にしか見えない。
いつも笑顔で可愛い先生達。
容ひとつで更に可愛くなるんだぁ。
2試合目まで暇だ。
別のグラウンドの試合を見に行く。
おーーーーー!
オフェンスとディフェンス。
ポジション分けされた子供達。
パスもしている。
サッカーになっていた。
圧勝。
次元が違うねぇ。
空き時間。
審判をしている男子が暇そうにボールを蹴っていた。
無神経すぎる自分がでてしまう。
そう、パスのアピール。
彼は、軽くインサイドで送ってくれた。
ボールが何往復かするうちに、俺もフットサルをしていた頃の様に、体と頭を動かす。
彼もフェイクをかけるように、パスを出す。
動きからして彼は現役っぽい。
なんか気持ちいぃぃぃ。
距離を詰め会話をしながら、蹴りあう。
彼は、サッカーで有名な高校の1年生。
現役のサッカー少年だった。
しかも、1年生の中ではレギュラーだと。
俺は、昨日の高校生サッカーの県予選決勝を見ていた。
彼の高校は準優勝。
惜しかったね。これから県のサッカーを盛り上げてね。
なんてことを語り合いながら時間は経っていく。
ボール1個あるだけで現役少年と仲良くなれた。
さすが。
ボールは友達。
ボールで友達。
ガキの2試合目が始まる。
アイツはぁ・・・
は???
今度はキーパーかよ。
ゴールを決められるところを見ておこう。ふふふ。
意地悪なことを考えていた。
一転。
一方的にガキチームが攻める。
ほとんど相手陣地でボールが回る。
キーパーのガキは暇そう。
いや、暇だ。
ボールに群がる子供達。
連携もくそも無い。
今にもモールを組んで、スクラムする勢い。
団子。餌に群がる蟻。
ドリブルなのかシュートなのか、クリアなのか。
さっき見たチームと明らかにレベルが違う。
それでも、ゴールは決まる。更に決まる。
最終的に6-0。
圧勝。
1セーブのガキに声をかける。
ナイスセーブ。よかったぞ。
彼は、ニヒルな笑顔を浮かべて、軽やかに駆けていった。