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59羽:『死』

2016年1月6日


昨夜、寝際のこと。

ムスメが突然泣きじゃくって話した。


「ママの風邪が治らなくて、死んだらどうしようかと心配で・・・。」


思慮深く、愛を持って包み込むダンナ。


そうして二人は静かに寝入った。



逆に俺は眠れなった。


ダンナは2週間前ぐらいから風邪を患っており、なかなか調子が戻らずにいる。

昨夜のムスメは「ギュッ」って抱きしめて欲しかったのだろう。


「風邪がうつるかもしれないから、治ってからギュッってするね。」

と、ダンナは断った。


それからの号泣。

そして、言葉だった。



4歳、もうすぐ5歳になるムスメが『死』を認識しているのか。

「疑問」が脳裏にこびり付き思考を止められなかった。


まだまだこんなヒヨッコが理解しているのか。


自分も他人も合わせて『死』は必ずやってくる。

俺も『死』への覚悟と恐怖は少なからず持っている。

再度、『死』という言葉と向き合うと、眠れずにいた。



過激とでも言えるアニメを見たりする我が家。

だからこそだろうか。

死ぬ事の意味、人としての存在が消滅する。

『死』に向かって生きる事への意味。


分かり始めたのだろう。



今朝、昨夜の確認をせずにはいられなかった。


俺は歯に衣を着せて話す事が苦手だから、率直に聞いていく。

「なぁ、死ぬのは恐いか?」

「うん、恐い。」

「パパとママが死ぬのは嫌か?」

「いやだよ。」

「なんで?」

少しの沈黙。

ムスメなりに必死で真剣に考える様子が顔から伺える。

答えを促さず、静かに待つ。


「二人がいなくなったら、寂しいもん。三人いるから楽しいんだもん。」

そう言いながらハグを求めてくるムスメ。


「そうか。だったら死なないようにしないとな。」

自分なりの答えを出した事に嬉しく思い、優しく包み込む。



目頭が熱くなるのを堪える事で必死だった。


何も教えずとも、自分なりの答えを導き出していくムスメ。

その「答え」がすれ違っている時だけ助言をしよう。


自由に、思う存分に思考を止めさせないよう、俺は見守るから。

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