45羽:レイニーブルー
2015年12月23日
いよいよ迫る。
クリスマス。
それは、イエス・キリストの降誕(誕生)を祝うミサである。
これが、今ではイエスの誕生日よりもサンタクロースの方が崇拝されている。
子供たちは、サンタに会うことが、会えなくてもプレゼントを貰える方が楽しみなんだろうな。
12月25日、とある場所で開催されるクリスマスイベントにて、親父がヴァイオリンとして参加することに急遽決まった。
というか、ヴァイオリンを弾ける人を探してる人に、俺が紹介してしまったのだ。
親父は快諾したが、俺の知る限りでは共に演奏するであろう方たちは、『猛者』だ。
そして、今、曲決めからの練習を繰り返している真っ最中である。
編成は、ピアノ、ヴァイオリン第一、第二、ソプラノ歌手。
疾走する『猛者』達の演奏と歌。
鈍馬に跨り、遅れ気味の親父・・・
相反する演奏の中、不思議と居心地が良い。
音楽は、人を幸せにする力がある。
これがクリスマスで演奏となると、人々は幸福の渦に巻き込まれるのだろう。
あと、もう一歩。
さぁ、親父。
ここが正念場だ。
溶けろ。
今このときこそ、『猛者』となる為の試練だ。
Amazing grace。
和訳例:すばらしき恩寵)は、イギリスの牧師ジョン・ニュートン の作詞による賛美歌である。
"grace"とは「神の恵み」「恩寵」の意。
中島美嘉や様々なアーティストが歌っている名曲。
「召されるよなぁ。」
昇天しかける魂。
「練習なのに、個々の能力が高すぎるよ。」
転調に転調を重ね、盛り上がる。
足が勝手にリズムを踏む。
軽快にタイプし続ける指先。
「いいなぁ。」
一方、親父も昇天しかけている。
老眼で譜面が見えないようだ。
暗譜するしかない。
練習は一旦終わったようだ。
俺の胸中は、いい。
親父の胸中はどうなんだろう。
事前報告で『猛者』である事を伝えてはいたが。
一物の不安はあるが、まぁ、どうにかするだろう。
あ。
近くでライブしている所へ飛び込みに行った。
強制リハーサル。
いや、強制本番。
こういうのもありだよ。
あ、雨。
クリスマス当日、晴天になることを祈ろう。




