表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/208

41羽:さしずめAKB48

2015年12月19日


序章。


過酷な訓練を受け、圧倒的指示を受けカリスマ性を備えたAKB48。

彼女達の舞台裏もこうだったのだろう。



昨晩の追記を更新した直後。


突如訪れる、吐き気。

トイレに駆け込む。

「う゛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・」


吐いた。


飲んだビール5、6杯だろうか。

俺の中では普通。


「う゛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・」


飲み会の時、食事をあまり摂っていなかった。

ほとんど、女性人に食わせた。

更に当日の昼食は、チョコレートの欠片3つ、みかん3玉。

胃袋が持たなかったのだ。


「ブリブリブリブリ・・・」


今度は下から。


最悪だ。


吐いて口を拭いて、ケツを吹いて・・・

交互に繰り返す。


千鳥足。

完全に泥酔状態だった。



少しは落ち着いた。

「風呂は入ろ。」

潔癖ではないが、飲んだ後は風呂に入らないと気がすまない。

匂いを取りたいのだ。


極寒の浴室。

寒気のおかげで、完全に正気に戻る。


「くぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

「ぐるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

寒さのあまりに一人絶叫を繰り返す。


湯船に湯はない。

シャワーを浴びる。

体育座りよりもコンパクトになる。

第3形態の超体育座りで浴び続ける。


首元を中心に浴び続ける。

縮こまっているムスコ。

「ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

絶叫が止まらない。



なんとか滝行を終え、タンクトップ、トランクスだけでストーブの前で縮こまる。

ストーブにお尻を向け、下から暖めようと試みる。


同時に、ゲーマーの務めをする。

メビウスFF。

満タンになったスタミナを消費しにかかる。


「あっつ!」

ケツが燃えるかと思った。

ストーブに近すぎた。

少し離れて、スタミナ消費を進める。



気づけば、朝4:30。

いつの間にか寝落ちしていた。

「寒っ。」

ストーブも消えていた。


酔いも覚めていた。

心地よく布団へ潜り込み寝入った。



本編。


8:00起床。


今日はムスメの大事な園での発表会。

青ざめた顔でリビングへ。


酔いは無い。

しかし、足はむくみ、気だるさが抜けてはいない。

二日酔い。

そんな感じのだるさ。


9:00会場の為に準備を進める。

お父さんの見せ所。

場所取りの当番だ。


鈍足で準備を済ませ、9:00ちょうどぐらいに園へ向かう。


親御さんの数はまだ少ない。


前方、舞台に向かって左の位置で陣を取る。

昨年は右側だった。

右側は、窓の開け閉めが頻繁にあり寒かった。

今回は逆サイドで安定した気温で見ようと試みる。


一人で待つ。

時間の流れが遅く感じる。

10時開演まで待てるのだろうか。


携帯を見る。

「電池残量21%か。」

ゲームもできない、電池の残量。


段々人も増えてきた。


同時に、吐き気が戻ってくる。


「やばい。」

と思った瞬間ダンナの姿が。

「外に出たらR君見つけて、もう来ちゃった。」

「よかった。代わってくれ。」


一度、家に帰ってリセットする。

仕切り直して、園へ戻る。



ムスメは3つ、出演する。

ダンス、フラメンコ、鍵盤ハーモニカの演奏。


練習を繰り返した、この1ヶ月。

園で頑張ってきた成果を目の当たりにした。


一昨年は泣いて何も出来なかった。

昨年は、恥ずかしがりながらもある程度やった。


スタンバイ中、ムスメと目が合う。

ニコニコしながら余裕の笑顔を見せる。


大人びたダンスを披露する。

しかも、センターで歌いながら。

フラメンコも鍵盤ハーモニカも完璧。

堂々たるダンス、演奏だった。


舞台上でもニコニコしながらコッチを見ている。


安心して見られた。

成長し堂々としたムスメの姿。

「よくやった。」



ムスメの出番が終わると颯爽と帰る。


本当はラストの年長さんの分まで見たかった。

あいつ等、よく絡んでくるから最後の発表会を最後まで見届けたかった。


しかし、精神的に限界がきていた。

「ごめんな。」

名残惜しくも園を後にした。



遅れてダンナ、ムスメが帰ってきた。

「よく頑張ったね。上手だったよ。しかも、センターとかやるねぇ。」

素直に褒めた。

頭を撫で回す。

ムスメは溶けるような笑顔で満足感を露にしていた。


「H君がkootの事探してたよ。」

ダンナが伝えてくる。


残念でならない。

「褒めてもらいたかったんだろう。」

そう、あのサッカー少年が俺を探していた。

「最後まで見届けてやれなくて、ごめんな。」

心の中で謝る。


ムスメの成長は素直に嬉しかった。

けれど、最後まで見届けてあげられなかったという行為が、苦々しい感情さえ覚えた今年の発表会。


来年、最後の発表会。

更に成長していくだろう、子供たち。


それに応えられる、支えられる「プロデューサー」という親になりたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ