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38羽:とどけ!

2015年12月16日


「ふぅ。」

肩の力が抜ける。

共に、ある程度の達成感を得る。


年賀状を書き終えた。


昨年は何も出来ず、コメント一つ書けなかった。

しかし、今年は、1枚ずつ全ての年賀状にコメントを書いた。


自分でも分かる。

「状態は少しずつ良くなっている。」

「ゆっくりだけど、いい。」

徐々に取り戻しつつ、日常生活と仕事への感覚。



達成感と共に得た感情。


『寂寞』


職務に就いていたときには自分の年賀状は優に120枚を超えていた。


仕事を辞めた今年の年賀状枚数は47枚。

仕事関係だけでそんなに減ってはいないだろう。


異常に減った。


昔は、携帯の電話帳には500件を越える友達の数もあった。

けれど、携帯の故障、バックアップの失敗もあったりと、電話帳のデータが無くなったりもした。


それからだろうか。

連絡は限られた圏内でしか出来ず、連絡の取れないまま、「友達」と呼べる友達は減っていった。



年賀状を書き終えるまで、1時間もかかっていない。


それぞれに思い思いの言葉を綴る。


半年に2回ぐらいは飲みに連れて行ってくれるアニ。

年賀状での挨拶しか出来ず、数年会っていない友達。

連絡すら取らない友達。

高校、大学の友達は、ほとんどこの地にはいない。


「こんなに減ったかぁ。」


リビングはストーブの柔らかな炎で少なからず暖かい。

しかし、『寂寞』という冷気を纏った空気が体を覆ってくる。


「淋しい思いは捨てよう。」

「年末だし、誰からか連絡来るのを待とう。」

自分に何度も言い聞かせる。


「やっぱりつまらねぇ。」

「どこか遠くへ行ってしまいたい。」

一度思慮深くなると考え込む。



「この感情、出て行ってくれ。」

『寂寞』

「友達を取り戻したい。」

更に追い打ちをかけてくる『焦燥』。


振り払う様に、直ぐに年賀状を郵便局に持っていった。


最近、「字」を書いていない。

ミミズが踊るような汚い字だけれど、届いて欲しい。


『また、飲もう!』


2016年、友達100人増えるかな。




2015年12月16日21:13追記


忘年会の予定が入る!


彼はこのブログを見てはいない。

俺がニートだと言う事さえも知らなかった。

そう、年賀状だけでの友達。

無くしてしまった大切な友達。

高校の同級生。

そして、追加で当時の担任の先生の情報を手に入れた。


高校時代の話を思う存分しよう。

今の環境についても。


~『日常』とは奇跡の連続でありますように~


「とどいた!」

歓喜。


まさしく、奇跡が起きた瞬間を記す。

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