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23羽:Happy Birthday 自分

2015年12月1日


*kootからのお願い。

これは、関係者の方々を誹謗中傷するような話ではありません。

俺は、元気になりました。自分の思いを込めた渾身の日記です。

決して悲しみ哀れみを覚えないでください。

優しい眼差しで、長文を見守って頂けたら幸いです。



12月1日。

ハッピーバースデ~自分♪


誕生日??


実際の誕生日ではない。

リアルニート侍の誕生日。

イエス・キリストの誕生日と同等の扱いをして欲しいくらいの存在なんだけど。




昨年まで働いていた。


誰もが羨ましがるだろう良き上司、先輩、後輩、待遇に恵まれ、充実した毎日を送っていた。


昨年11月の中旬過ぎ。

栃木県への珍しい出張を終え、帰路へついた。


直後、体調不良に。

最初は風邪かと思った。


治った頃合で会社へ行く支度を始める。

突然訪れる吐き気と眩暈。

自分の体は自分が一番分かっているはずなのに、原因不明の体調不良。


でも、この症状は友達で見たことがある。

自律神経失調症。

季節の変わり目や多忙業務、仕事に不満を持つ人に起こる症状。


1週間くらい休めば大丈夫だと思っていた。


平常に業務をこなし、帰る。

帰り道、変な考えが頭を過ぎる。

急カーブ。

「このまま死んだら楽になれるかな。」

表れたのは、自殺願望。


いつしか、自殺願望が芽生え、会社に行けば嘔吐するようになっていた。

「すみません、ギブです。」

嗚咽を止められない、涙目で上司に訴えた。

それが、最後だった。

それから、会社へは戻れなくなった。


行こうと支度をすれば、吐き気と眩暈が起こる。

車に乗ると、自殺願望が頭を過ぎる。

何もできない。


気づけば、自分に対する苛立ちから子供に当たり散らかしている。


家のカーテンは開かない。

外には出ない。

何もしない。

できない。


そして、完全な引きこもりに変貌していた。



昨年12月1日。

忘れもしない日。

見かねた友人が、無理やり病院に引っ張って行った。

行った先は精神科。


こんなところ、ごめんだ。

根性でどうにかなるって。

本当に行きたくなくなかった。


診察を待つ。

患者は他にいない。

静かだ。

自分の脈打つ心臓だけがうるさい。


名前を呼ばれる。


診察室へ入る。


緊張が収まらない。

震えが走る。


怯えで起きる震えの中、先生に自覚症状と自殺願望があったりするなどの話をした。

ストレスチェックを実施。

結果は、健常人が持つストレスの5倍の値が出る。


それより驚いたのは病状宣告。


『うつ病及び適応障害』


????

自律神経失調症ではない。

ピンと来ない。

いや、納得したくない。

昔から精神的に元気だし、根性論だし、慣れればなんでもできる。

トラブルメーカーだったかもしれないけど、ムードメーカーだと思っていたから。


医者の話では、3ヶ月の自宅療養。


まずは会社へ連絡。

「今年の3月までに治してみせます。

治らなかったら、きっぱり辞めます。」

12月は有給で消化、1月からは休職に扱いしてもらった。


親へ連絡。

声が返ってこなかった。

そりゃ、だよなぁ。

自分の息子がうつ病なんて、信じられないよなぁ。

何がなんだか分からないだろうな。


俺だって、こんなもん根性論で治せると思っていた。


自宅療養期間。

掃除さえ、やる気にならない。

出来ることが出来なくなっていた。

得意の料理さえ、包丁を持てば出てくる。

もう一人の自分の希望。

自殺願望が。


それどころか、「やる気」が何ひとつ起きない。


ただ動いているのは心臓のみ。

頭は腐り、何も考えられない。

生命だけの、魂の抜け殻。


何も出来ずに、ひたすらに薬で寝る。

運転はおろか、外にも出られない。

人に会いたくない。


病状宣告から2ヶ月後。

だいぶ良くなってきている気がした。

カーテンを開けて風を入れ、外に出て散歩したり。

運転もまぁできるようになった。

上司が状況把握の為に、自宅まで面談に来て下さった。

素直にうれしかった。


「このままいけば、治ります。

大丈夫ですって。

3月末までには、復帰してみせます。」

以前と同じように、対応できた自分。



面談後、体調は急変。

眩暈と頭痛、吐き気、倦怠感。


残り1ヶ月で復帰できるのか。

そして、復帰後、また以前の様に仕事ができるのか。


不安が破裂する。

プレッシャーが発動させる、体への状態異常。


病状は更に悪化していった。



今年の3月末。


休職延期の提案もあったが、これでは迷惑をかけすぎる。

辞職。か・・・。

心が病みすぎていた。


ヨメに相談するも、

「自分で決めていいんだよ。」

「いや、自分で判断できないくらいパニくってんだよ!」

更に腐敗しているグチャグチャの頭と心。


家族を護る。

家長である自分が、仕事放棄なんてできない。

けれど、このままでは・・・

保険会社では分からないように、確実に死にに行く。


吐き気を抑えて、勇気を出しての決断。

「辞めます。

約束しましたし、これ以上迷惑はかけられませんから。」


決断の夜、ヨメに謝る。

泣きながら。

「ゴメン。ごめんなさい・・・」


やはりコントローラーを亡くした感情。

もう、訳が分からなかった今年の序盤。



きっぱり仕事を辞めてからは、病状は回復傾向にある。

この機会に第三者的に自分を見つめなおし、当時を振り返る。

うつ病及び適応障害の要因を。


今では思い当たる、一つの言葉。


プレッシャー。


多分。


別に苛酷な労働環境ではなかった。

自分に負けただけだ。

しかし、自分のモットーは、「期待される成果+α」。


これが、要因だと思う。


適当にやってりゃよかった。

と、言っても適当に仕事なんかできない。

人の世話なんかしてる場合じゃなかった。

でも、思案、苦難している人は見過ごせない。

性格だから。



いや~、本当に会社の人には迷惑、心配をかけてしまった。

その罪悪感は辞めても、しこりとして残っていた。


今年の8月。辞めてから4ヶ月。出勤しなくなってから9ヶ月。

ようやく、自分から挨拶をしに行く気になった。

「自分でケジメを付けたい。」


郵送で菓子折りと手紙を贈る方法も考えた。

しかし、それでは心が浮かばれない。


当たり前の事が遅くなってしまったけれど、これが精一杯だった。

自分から、正面切って立ち向かう。


元会社へ向かう途中、激しく打つ脈。

視野は段々狭くなる。

呼吸が速度を増す。


到着。

安堵と不安が混沌とする。

出迎えていただいた上司、先輩、関係者様。

心からうれしかった。


「本当にご迷惑をおかけして申し訳ありません。

本当にお世話になりました。

ありがとうございました。」


やっと言えた、謝罪と感謝の気持ち。

でも、本当は、体が震えていた。

震えが止まらなくてどうしようかと思った。


帰り道、不思議と訪れる爽快感と安堵感。

自分でケジメをつけられた事による、全てからの開放。




ケジメをつけて、立派になった。

何が?

ニート具合だよ。


体調は、かなり良好。

料理は普通の主婦より早く、腕は立つ。

学生時代に寿司屋、就職前に飲食店でバイトをしてた事が、料理に役立っている。

掃除も細かくできるようになった。

人ゴミもだいぶ行けるようになった。

でも、精神的に頑張った分のリバウンドは未だにある。

頭痛、吐き気、倦怠感は。

抗うつ剤、精神安定剤、睡眠導入剤、睡眠薬。

薬は増えているが、心には余裕がある。


でも、大丈夫。

もう、「死のう」とは思わない。


別に新しい道を見つけたから、とかではない。


時間は無駄になるかもしれない。

何年かかって完治するかも分からない。

10年かかったっていう人の話を聞いたりもする。


しかし。

今、やるべきことは家族を護ること。

限られた時間の中で、ムスメにありったけの愛情を注げる時間が出来たこと。

病気になって始めた思えた、時間が出来た事への感謝。


ムスメの成長見守る。

家計のやりくり。

帰りの遅いヨメへ、出来立ての料理を頬張ってもらう。

やることは、たくさんある。


そして、読書とこの日記を書く時間。

至福の時だ。



今日、12月1日。

「リアルニート侍」としての宣告を受けた記念日。

ポジティブだろ。

1歳になりまちた。

いや、やっとレベル1になったのかも。


将来の事は考えていない。

今は。

リアルニート侍として、世相、家族の話題、いい話、悪い話、何もかも。

万事屋なりにブった切ってやる。


何気ない「日常」という生活を、「笑い」という奇跡の連続になるように。

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