12羽:たまに個包装のお菓子の中身がないんだけど
2015年11月20日
月に一度の儀式。
髪の脱色。
本文は脱色しながら、書きなぐっている。
今、頭の色は黒と金が混じった、中途半端な色。
今年になって初めて、自分でやってみたいことが7月に閃いた。
銀髪に挑戦。
学生時代でもしたことがなかった、30歳中盤での銀髪。
ヨメは、
「別に~。」
俺のことなんて、考えてはいない。
快諾と捉えた。
やってやりゃぁ。
貯金はそんなにないから、市販のブリーチで脱色。
初めてのブリーチは激痛だった。
頭皮はもちろん痛い。
それ以上に、バルスが発動。
目がぁ、目がぁ~。
刺激臭が目に沁みる。
苦行を乗り越え、一度脱色してから、シルバーを入れていく。
これも痛い。
2発目のバルス。
1日に2度のバルス。
こんな光景はラピュタでも見たことがない。
想像を超えた苦行だった。
にも関わらず、出来上がりは・・・
むぅぅぅぅぅぅぅ。
思てたんとちゃう。
初めての銀髪は見事に失敗した。
上手に銀髪に出来る方法を調べまくる。
調べてみればみるほど、初期投資と維持費がかかる。
美容室で銀髪にしてもらって、シャンプーやクリームで色合いを維持していくのだとか。
そんな金はない。
しょうがないから、金髪で我慢しておこう。
月に1度の脱色を繰り返す。
ヨメは見慣れたようで、
「似合ってるよねぇ。」
ヨメの母親からは、
「スーパーサイヤ人になったんねぇwww」
おぉぅ。
反応はAランクだ。
Sランク評価でなくても構わない。
たまに、ソフトモヒカンにしたり、EXILEみたく剃りこみいれたり。
自己流脱色、自己流カット、勿論眉毛も色を抜く。
全てが自己流だからだ。
気分は上々だった。
買い物籠を片手にスーパーを歩く。
人溜まりが左右に割れていく。
十戒でモーゼがしたように。
店員のレジの早さ、挨拶の丁寧さ。
他のお客さんとの扱いが明らかに違う。
プラチナ、ブラックカードなんてもってないぞ。
どこぞの社長とかと勘違いしているのか。
おふくろの反応は最低のEランク。
「どこぞのヤクザかと思った。」
それから、数週間連絡が来なかった。
勘違いしていたのは自分だった。
一般人の金髪なんて『悪』に近い存在。
只のオシャレが『悪』の存在へと変える。
チョイ悪親父よりもタチが悪い。
そんなつもりじゃなかった。
ただ、してみたかっただけ。
ガキの発想だ。
まさか、こんな事態になるなんて思っても見なかった。
でも、元々の俺は真面目だ。
多分。
挨拶は無論。
行動は紳士的、親切、丁寧に。
マナーの守れないヤツはクソ以下だと思っている。
今では、少なくなった。
スーパーも通ううちに店員と普通に日常会話をするレベルになった。
陳列されている獲物を狙っているお客さんの横を通り過ぎる時も、
「ちょっと、失礼します。」
一言声をかけてにこやかに笑いかける。
微笑ではあるけど、相手の顔に笑みはある。
でも、まだ俺には何かが足りてない。
好きな飲み物、いちご牛乳。
好きな食べ物、チョコレートパフェ。
格言、
『まっすぐに生きたバカの魂はな
たとえその身が滅ぼうが消えやしねー。』
『まっすぐ走ってきたつもりがいつの間にか泥だらけだ
だがそれでも一心不乱に突っ走ってりゃ
いつか泥も乾いて落ちんだろ。』
『つまずき転んだのを石のせいにしたところで、何か変わるか?』
『美しく最後を飾りつける暇があるなら、
最後まで、美しく生きようじゃねーか。』
まだまだあるけど、割愛。
好きなテレビ、銀魂。
好きな人、坂田銀時。
俺は銀魂の大ファンだ。
だから、銀髪にしたかった。
近づきたかった。
あの人みたいに存在感溢れる、人情味のある大人になりたい。
見た目はクソでも、熱く固い魂を胸に秘めたい。
そう思いながら脱色。
今日の脱色も上手くできた。
『金色』のkootが完成した。




