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11羽:あるSUBARUの偶像

2015年11月19日


富士重工時代からのエンジン、車を愛し、今でも愛している、またはSUBARUを愛する子孫ら。

彼等をスバリストと呼ぶ。

対し、レガシィやインプレッサなど近年発売される車に魅了される人達。

彼等をスバラーと呼ぶ。


俺はスバリストではない。

悔しいが、スバラーだ。



愛車。EXIGA spec.B。

彼と出会ったのは3年前。


当時、子供が生まれたこともあり、大人数で乗れる車、ミニバンらしいものを探していた。

ヨメの希望はステップワゴン、セレナ系。

俺の希望はSUBARU車一本。

SUBARUならレガシィ、インプレッサ。

特に希望はなかった。

彼に出会うまでは・・・。

ヨメを言いくるめ、近くのSUBARUディーラーへ。


そこで出会ったのは、発売されたばかりのXV。

斬新なボディライン。

洗練された足回り。

シンメトリカルAWD。

何よりも、新型水平対向エンジン。

そう、新BOXERエンジン。

魅了された。

この独自性がSUBARUだと。


営業担当の女性が、試乗を薦めてくれた。

営業店の周囲を軽くドライビング。

初めてSUBARU車を運転した事は忘れない。

心地良い振動。

耳当りの良い低いのエンジン音。

抜群の安定性。

廻旋する時の見切れのよさ。

正に運命。

快感。たまらねぇ。

友人が昔、旧型フォレスターに乗っていた。

旧型のエンジン音も好きだったが、音質は新型にも継承されていた。


あぁ、XVほしい。

しかし、我が家のニーズは大人数乗れる車。

敢え無くXVは断念した。

しかし、女性店員は7名の乗りのEXIGAの存在を教えてくれた。

待望の7人乗り。

ボディの50%はレガシィ譲り。

俺の中で決まった。コイツしかいない。

しかし、ミニバン系にしては背が低い。

セダンと同じくらい。

主に運転することになるだろうヨメにとっては、運転し辛いかもしれない。

慣れだよ、慣れ。

適当に誤魔化した。


車に食い下がる俺。

拒むヨメ。

それを見越してか、女性店員は図らしく、1泊2日でEXIGAを無料でレンタルさせてくれた。

あぁ、女神さま。


レンタルした車で、ヨメの実家まで約2時間。

試乗がてらの、ドライビング兼帰省。

思ったよりも走る、走る。

やっぱり抜群の安定感。

コーナリングでは、横Gが体を揺さぶる。

病み付きになる。

もちろん俺はかなり満足。

更には、背の低い車の運転を嫌うヨメさえも大満足。

走ることが好きな俺らにとっては、たまらない宝物に見えた。


試乗を終え、いざ購入。

その時ふと目に留まった。

EXIGA spec.B。

足回りはbilstein性のダンパー。

18インチホイール。

レッドステッチのアルカンターラレザーシート。

くぅぉぉぉぉぉぉ。

値はかなり張る。

でも、こっちがいい。

ヨメは、またもや不満気味。

長く乗ろう。乗りつぶそう。

もう、ごり押し。

家では、カタログ、サイトを見てアピールしまくり。



約3年経ち、spec.Bは我が家のヒーローである。

点検やお願いは、必ず紹介してくれた女性店員のMさんにお願いしている。

そう、3年という歳月と車を通してMさんと仲良くなっていた。

一人の客である自分、営業としてのMさん。


普通、新車が出たら薦めたく、売りたくなるであろう。

数字が命の営業なら。

しかし、Mさんはしない。

試乗はさせても、無理やり売ろうなんてことは勿論しない。

試乗させてもらうだけでも、俺は満足。


先日タイヤの磨耗が激しくて、交換の検討をした。

もらった見積もりを確認する。

破格。

まぁ、注文しようとするタイヤがブリヂストンのREGNOならしょうがない。

しかも、窒素充填、サイズ215/45R18(大きくて薄いって感じ)だから尚のこと。

spec.Bを手に入れてからメンテナンスに値がかかる事は、購入当初から分かりきっていた。

性格の悪いもう一人の自分が表に出る。

彼女とちょっと駈け引きしてみたい。


勝負。

ネット価格で。

ディーラーにネット価格なんて有り得ない。

分かってる。

でも、彼女がどこまでがんばれるのか知りたかった。

本当タチの悪い客だよ。

試乗ばかりかネット価格で交渉なんて。

返答は数日来なかった。

だよね。そりゃぁ断る電話なんて苦しいよね。

俺から連絡してみた。

本当困る客だよ。

すると意外や意外。

ネット価格とまではなくても、自分の予想する数字に近い。

原価ギリギリの数字だろう。

利率1.1あるかないかだと思った。

すげ~~~。

でも、勝負だから。

「もう一声」。

そう言った自分も、金額もヒイタ。

その代わり、

「一生お世話になります」

宣言した。



今日はタイヤのエアーを入れにスバリストの彼女の勤める営業店へ。

話すこと約2時間。

毎度の事ながら、話は長くなる。

仕事中申し訳ないと思っている。

それでも、お互いの趣味、ダンナ、ヨメ、子供の話題で盛り上がる。

ニートである暇な俺に気を使ってくれてるのか。

気ぃ使わなくても大丈夫。

別れ際、彼女は二言。

ニートの俺に語ってくれた。

「男性は40歳までに落ち着けば大丈夫。そこから味が出てきますよ。」

「今までがんばった分、自分への御褒美として休憩してもいいんですよ。」

あぁ、女神さま。

目が眩むほどの輝かしい後光を彼女は帯びていた。

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