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プロローグ2

後、一つプロローグがあります。

 いつの間にか訓練場にいた黒猫に紋章を同僚が奪われた。紋章は騎士にとってはなくてはならないモノだ。それを取り返す為、近くにいたオレも黒猫を追った。


 黒猫の走り方はまるでついて来いと言っているようで疑問を持ちながら走れば、その疑問は確信に変わった。


 ついた場所は多量の血痕があちこちにベットりとついており、血の中心部にたどればミンチになったモノと手足と首。まるで魔法を使ってやったかのような死体に「ひでぇ」と声が上がる。


 いつの間にか止めていた息を吐く。黒猫はひょっとしてコレを知らせたかったのだろうか?と。巡回する時間帯場所は決まっていてそれ以外に来ることはほとんどない。確か、この時間の少し前はアロー隊長だったハズだ。そう考えるともっと後にコレが発見されて身元も分からないほどになっていたと簡単に推測できる。


 不自然な点ばかりだが、報告書にも書かなければいけない。そう思ったオレは死体の顔を見て息を呑んだ。


 「……アロー……たい……ちょ?」


 死体の顔は紛れもなくオレが憧れて入隊を決意し、今は上官であるアローレス・リッカ隊長だった。


――――――――――――――――


 その後の事はあまり覚えていない。気がつけば部屋のベットに寝転がっていた。


 数日間は実感がわかなくて、どこに行っても眼であの人を探していた。


 本当に死んだんだなと感じたのはあの人のお墓が出来てからだった。


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