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プロローグ2 俺、思い出しました。さて、どうしましょう?

 皆さんは、自分の過去の記憶を追想する夢を視たことがあるだろうか。


少なくとも、俺にはない。


 俺が持つ生前の記憶は、知識関係の記憶と自分の名前と年齢、姿形ぐらいのものしか残っていない。


 だから、俺がなぜ死んだのかはわからない。


 やらなくてはならない事があるようにも感じているが、何かはわからない。


 だから、俺にとってこの夢は、衝撃的だった。


 夢とは、自身が蓄積した記憶によって作られている。

理由は、その時に脳が記憶を整理するからである。


 なら、幽霊が夢を視るのはおかしいと考える人が大多数だろう。

幽霊には脳が無いのだから。


 だが、それは違う。


 記憶とは、脳に蓄積されているものだけではない。蓄積されているのは、ほんの一部にすぎない。


 そうでなければ、幽霊が生前のことを覚えていたりはしない。


 そこから導き出される仮説は、『記憶は脳以外にも蓄積されている』という仮説である。


 事実、記憶は脳以外にも蓄積されている。


 例えば、心臓や肺、胃、肝臓に胆臓、膵臓、などの内臓に、脊髄や運動神経などの神経系。さらには目や耳、鼻や口といった感覚器官や皮膚や筋肉などの組織、はたまた血液までもが、記憶を蓄積させている。


 そして、一説によると、魂までもが、記憶を蓄積することが出来る。


 だから、幽霊が夢を視ることは、不自然とは言えないのである。


 そして実際に、俺は夢を視た。






────生前の記憶で作り上げられた、それが。

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