地震発生後~聡編~
-------地震発生後(聡)-------
2019/11/30
19:30
地震が発生しいろいろあって、駅に着いた
ここまで来るのに、大きな揺れが1回あった。
今までの経験から多分震度5弱ぐらいの揺れだ。
コンビニとかは店内に陳列されていた商品が床に落ちて
酒類などのガラス製品は床で割れ、辺りに破片が散らばっている。
道路の状況はいつできたのか、地割れが発生し電信柱もやや傾いていて
非常に危険な状況だ。
聡の家があったほうはまだ火に包まれている。
行きかう人々の言葉では、地元の消防団が火が周りの住宅に延焼するのを
水際で防いでいるようだ。
だが、消防車が到着しなくては本格的に鎮火はできないだろう。
「まだ、消防車は来ないのか?」
2km圏内に消防署はあるのだが
なかなか到着をしない消防車に苛立ちつつ
道路の状況がこんな状態なのだから仕方ないかと落胆をする。
とりあえず何もできない事を悟り、駅周辺にいる人と状況を整理する事にした。
「携帯はどの会社もつながらないみたい」
「車で帰るにも道路がこんな状態じゃ・・・」
「そもそも家のほうが燃えてて、帰るに帰れないよ」
「南口の高層マンションに上って周りの状況を見て判断しないか?」
「そういえば緊急時非難場所ってあったよね?」
「たしか、避難場所は水元公園だったはず」
「え、理科大じゃなかったけ?」
「どっちでもいいけど、水元公園の方角は火事で燃えてるし理科大の方にいかない?」
このように、初めて会ったメンバでディスカッションを行い
今後の方針があらかた決まった。
理科大の避難所へ向かう人々
水元公園の避難所へ向かう人々
南口の高層マンションへ上り状況を確認しにいく人
この時点で警察は交通整理や交番へ駆け込みパニックになっている人の
対応をして避難誘導はしていなかった。
俺はどうするべきか悩み
水元公園へ向かうことにした。
火事が起きている方面だが自分の家が無事なのかが、気になったからだ。
この判断が後の人生に影響を与えるとは思わなかったが・・・