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地震発生前の聡

-------地震発生5時間前-------

2019/11/30

13:00

食事も終わり

せっかく外に出たのだからと町をふらふらする事に

暇つぶしに最適な駅の南口にある商店街の中にある図書館に行くことにしたが

商店街の入り口で立ち止まってしまった。


「やつがいる・・・」


中学・高校と同じ学校に通いながらもそりが合わず

犬猿の仲とはいかずとも、お互い無意識に距離をとる関係であった相手が

同じ目的地に向かっていたのであった。


「今日はやめるか」


そう思い近くにあるパチンコ屋に入っていく

久しぶりに来たパチンコ屋

たまに来てはいたが、大負けを経験してから

あまり自主的に来る気はなかったが、せっかく来たのだからと

どんな機種があるか店内を隅々まで見渡していた。

そんな中、不意に肩をたたかれ後ろを振り向く


「よぉ!聡じゃん!久しぶりじゃん!」


この、"じゃんじゃん"うるさい奴は山田

小学校の時の同級生だ。

小学校卒業後もたまに会っては遊んでいた腐れ縁の仲だ。


「今日は山下と一緒じゃないのか?」


山田はどこに行くにも山下と一緒に行動していた

山下とは山田を通して知り合った仲なので

3人で遊ぶ時にしか話す機会が無かった。


「山下とはもう遊べなくなった・・・」


そう言い終えると、山田の顔は暗くなった。


「喧嘩でもしたのか?」


「いや、そうじゃなくて・・・、あいつは・・・」


その言葉以降、山田の沈黙が続いた

普段明るい山田がこんなに暗くなったのを初めて見た

そのまま気まずい雰囲気だったので俺は帰る事にした。


「なんか、ごめんな・・・」


山田は最後にそうつぶやいていた。



この後、俺は家に帰った事を後悔する事となった。


-------地震発生2時間前-------


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