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しるし(詩集)

育む

作者: さゆみ



そこはまっさらな平地で地平線の向こう側に

微かに認める極小の芽

私に救いを求めているのだろうか

壊れそうな色さえも見つけられないその芽を

私は見つけてしまった

そっと触れると土に薄く根を張り付け離れようとはしないから

私は水をあたえ風が吹けば手で覆い長すぎる雨には傘になり

害虫と戦い雷に怯えている芽に語りかけたりする

灼熱の太陽に悪態をつきながら芽と共に氷を頬張る

そのうちに芽に色が見え鼓動が強く鳴り響き

芽は自ら根を引きちぎり去っていった

私は想い出を回顧して笑っている

芽に幸あれ花になれと願っている

このようなものでも愛というのなら

私はこのようなものがいいのだよ



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