もちろんおっけーですよ
少女 「ただいまー」
××× 「おかえりなさい」
少女 「ねえマキナ」
××× 「なんですか?」
少女 「好き、付き合って」
××× 「急ですね」
少女 「急でもないよ、割とずっと前から好き」
××× 「ずいぶん大雑把ですね」
少女 「とにかく好きなモンは好きなの、返事は」
××× 「もちろんおっけーですよ」
少女 「やったー」
××× 「この姿、気に入っていただけましたか?」
少女 「なによ、まるで私が容姿だけで男を判断してるみたいに」
××× 「違うんですか?」
少女 「ちがうわよ、全然違う」
××× 「じゃあなんで僕なんかを?」
少女 「言ったでしょ、割と前から好きだったの」
××× 「大雑把ですね」
少女 「まーね」
××× 「じゃあ付き合いましたし、どうします? キスでもします?」
少女 「あ、まって、その前に一つだけ約束して」
××× 「なんでもいいですよ、言ってください」
少女 「もう自分のこと改造したりしないで」
××× 「…………?」
少女 「私は、今のマキナが大好きなの、これ以上マキナが変わり続けるのは嬉しくない」
××× 「便利ですよ」
少女 「便利でもいやなの」
××× 「わかりました、貴女が嫌ならもう僕を改造したりしません」
少女 「ありがとう、マキナ」
××× 「でもね、最後に一つだけ、どうしても追加したい機能があるんです」
少女 「どんなの?」
××× 「秘密です」
少女 「なんで?」
××× 「秘密です、でもこれだけは絶対に譲りたくないんです」
少女 「マキナがそこまで言うなら、いいよ、最後の一回だけ、許してあげる」
××× 「ありがとうございます、明日には『僕』が完成します、楽しみに待っててください」