世界
初めて上から眺めた世界は、まるで中世のヨーロッパ。
ちなみに何故上からかと言うと勿論精霊達が関係する。詳しく言えばフェニックスが人から火の鳥に変化し背に乗せて飛んでいるからだ
王宮の脱走?物凄くあっさりサタンとバエルが突破してくれましたとも。それはもう二人とも笑顔で。
いや、恐ろしいねぇ。途中から人が勝手に避けて行きましたよ
「カナエ・・・」
「どうしたんですか?王太子様。って、なんか物凄く青白いですけど・・・」
「カナエ、私に才が無いのが悪いのだが・・・私には精霊は見えないと言ったな・・・察してくれないか」
王太子のセリフにあぁ!!と思わず声を上げ納得した。
つまり王太子にはフェニックスの存在も視えないから、今現在文字通り空に浮かんでいるのだ。頼りになる物もなく。それは確かに恐ろしいかもしれない。
今地上何mか分らないが、ビル10階や20階の高さではない事は確かだ。だって高すぎて地面にいるはずの人の姿もよく分らないから。
「確かにフェニックスの姿も視えないでこの状況じゃ恐ろしいかも。」
無駄に早いからなおさら。でもぶっちゃけどうしようもないし
「ねぇフェニックス。王太子様が分るように姿を顕現することは無理?」
「出来ます」
うん。分ってたよ。精霊ってのはこういうもんだって
次の瞬間王太子が詰めていた息を吐いた。
私には変わりないように見えるが王太子にはフェニックスの姿が見えるようになったんだろう
「有難うカナエ・・・
それにしてもフェニックスというのは美しいのだな」
しみじみフェニックスの姿を眺める王太子の瞳には確かに喜びがあった。ひょっとしたら彼は魔力を持たない事で今まで色々あったのかもしれない。
「不死鳥の炎は浄化の炎」
「?なんだそれは」
「私のいた所ではそう言われてるんです。穢れてしまった魂を浄化の炎で清めるって。フェニックスを見てたら思い出しました」
「そうか・・・」
「そういえば王太子様、先ほど牢で仰ってた光の三大精霊と闇の精霊柱について教えて頂けませんか?」
「カナエは実際に契約しているのに知らないのか?」
「無知なもので」
「ふむ。
私も書物で習ったくらいの知識だが・・・」
王太子曰くの話をまとめると、光の三大精霊も闇の精霊72柱も地球のものにそっくりだった
精霊にはその力によって階級が存在し、又大きく二つに分かれていて。
階級は、光の精霊は地球で言う上級天使~下級天使。闇の精霊は魔王~小物の魔族のようなもので、階級が高ければ高いほど契約は難しいのだとか。
やっぱり三大精霊というのは地球でいうところの上級天使の熾天使・智天使・座天使なのだとか。セラフィム契約しましたよ?!結構あっさり!!
72柱も又同じで、地球と同じように強さは番号が若ければ若いほど強いらしい。つまり1番のバエルは勿論、72中37番のフェニックスもかなり強いらしい。
聞いた瞬間まだバエルの事バレてなくて良かったと息を吐いた。面倒事はごめんだ。特に手に負えないレベルの面倒は。私はあくまで平凡に現代を生きていた20(ハタチ)なのだから
ちなみにサタン=ルシファーなこの世界ではどうもサタンは闇の精霊の中で最も強い魔王らしい。これも勿論言っていないけど。
つくづくなんで私と契約したのか謎ですよ皆サマ
色々変更したのでもう一度最初から読まれる事をお勧めします。一話からもう一度チョコチョコ編集したいとは思いますが