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羨む

学園での生活は、まぁ結構充実している。


魔法の勉強も魔法使いに必要な付随する知識もルーファやサタン達にサポートしてもらってだが、なんとか日々着実に脳に詰め込んでいるし。

大学受験が嫌で専門に入ったのに結局勉強しているなんて・・・・と最初思いはしたが。



友人は残念ながら未だにルーファ以外できないでいる。

寮に入る時にも聞いた話だが、今回の同期は女の子は特に両親に力のある人ばかりで、結構彼女達自身中々な性格だった。

うーん。よく言えば意見をきっちり言う。

悪く言えば自己主張が激しい。

お友達になるには遠慮したいタイプだ。人によるとは思うけど、友達作りは打算無しが良い。



授業中は勉強に打ち込まざるをえないし、まぁ良いのだけれど。


ちなみに男子は論外だ。精霊達が非常に良い顔をしないからだ。

ルーファいわく、精霊というのは大なり小なり独占欲が強いらしい。

まぁいいけれど。



学園生活を送ってみて最近目に付くものがある。



「ねぇ、小動物がやたらと目に付くのだけど、訓練の間も一緒にいていいの?」


私の視線を追ってルーファが窓の外、上級生の訓練の様子を見て納得したように頷いた

「あれは小動物じゃなくて下級精霊だよ」

「精霊なの?サタン達みたいに姿を変えているの?」

「違うよ。前に言っただろ?精霊にも強いの弱いのいるってさ。」

「何時かに聞いたわね」

「つまりさ、」


ルーファいわく、精霊にはいくつかレベルに段階があるらしい。

最上級にはサタン達。人型が取れ、且つ各々の扱える力も強大。ランクはSSS


次に聖獣と呼ばれる存在。一角獣、麒麟、龍といった神話とかに登場するような精霊。実在するらしい。ランクはAAA


中間に人型が取れる精霊。サタン達より遥かに力は劣るが一般的にこのランクの精霊が操れれば出世街道まっしぐら!らしい。ランクはA


次に動物の姿の精霊。この時点で最低限の意思疎通しか出来ないらしい



大型動物(猛獣)の姿の精霊。獅子とか虎とか・・・ランクはB


中型動物・・・イルカとか狼とかの姿の精霊。ランクはC


ここから一般的な精霊になる。


小形動物・・・猫とかウサギ、鳥(猛禽以外)。生活に困らないレベルの力を持つ。ランクはD


無形精霊・・・形無き精霊で扱える力も極小。ランクは最低のE



「精霊って色々あるのね」

「この国では常識でもカナエには未知だったのをすっかり忘れてた。悪いな。もっと早く教えればよかった」

「あら、とんでもないわ

ルーファにはとっても助けられているもの。いつも有難うね」



お礼を言ってふと思う。

大型とは言わないから動物の姿の精霊が欲しい、

<カナエ様は僕達以外の精霊が欲しいの?>

「エル・・・心を読まないでよ」

<ごめんね>

ファヌエル・・・通称エルが頬を膨らませる


「だって動物好きなんだもの。

サタン達が姿を変えたのも可愛いと思うけど、ホントの動物ってのが良いわー」

「精霊だけどな」

「それは言わない約束」

「だったら次の授業、楽しみにしてればいいよ。次は召還術の実践だから。」

「ほんとに?楽しみだわ」

「余り言ってやるなよ?サタン達が拗ねるぞ」



既に遅し・・・らしい

だが次の授業が楽しみだ

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