1/14
世界を越え生きる凡庸な娘
何も変わらない日常
嫌気がさす、なんて事もなく今日も不変な日常を生きる
平凡な私は凡庸な日々で満足していたし、この先も、そう在り続けることに何の疑いも抱いてはいなかった。
ある日の夕暮れ時、何もないはずの道に文字通り呑み込まれるまでは。
不変な日常を享受し平凡であることを享受している娘を、異世に送ることに躊躇う
曰く神と呼ばれる存在
溜め息を吐いた
平凡な娘は、当たり前に毎日を過ごしていただけ
だがそれ故に好ましく思っていたというのに。
せめて、彼の世界では平穏であれと願う