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絶対に目立ちたくない元社畜おっさんの職人NPCスローライフ~推しモブに成り代わってしまったので代わりに夢を叶えます~  作者: 嘉神かろ
第1章

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第26話 モブサブの進捗確認!

 五人でカレーを食べた後は、作業を再開する。そして、二日後、新しいアルデアが完成した。


 ふぅ。やっぱりうちより時間がかかったな。それで十分すぎるほどに早いとは思うが。

 実際、若干人だかりができてザワついてるし。


 もう少ししたらセフィアたちも来るはずだから、そしたら商品を運び込む手伝いをしよう。店が焼ける前に契約していた分が届くだけらしいから、それほど量はないと思うが。


 スペースが目立つようなら手持ちも少し出すか。完全復活のインパクトがあった方がいいしな。


「ん?」


 あいつらは……。いつかの傭兵達だ。

 行動力はあるな。もう様子見に来てるなんて。


 自分たちのことじゃないからか焦った様子は無かったが、呆気にとられてはいた。狙い通り、で良さそうだ。


「お待たせしました、アルゴスさん」

「おお、来たか。……思ったよりあるな」

「はい。追加の契約もしましたからね」


 追加、となると、バグダの取引先か。

 交渉材料の一部は既に渡してあるから、ここ数日で話を纏めたんだろう。


 セフィアも凄い行動力だ。こういうやつは成功しやすい。


 まあ、ここで詳しい話をするわけにはいかない。とにかく荷下ろしを手伝うか。

 こういう時にストレージが一般的なら楽だったんだがな。


「えっと、その机はこっちですね。同じサイズのもう一つは上に運んで欲しいです」

「了解。上は俺が持って行こう」


 まずは展示用の棚から。備え付けで作ってあるものもあるが、そうでない物も多い。

 新しい店舗は二階部分まで拡張することにしたらしいから、よけいにだ。


 住居には新しく三階を作ったから、そこを使うんだろう。二人で住むには少し大きいくらいの広さだ。まあ、元貴族の感覚だろうな。


 いや、それを言ったらうちも十分大きいな。個室も含めて。


 棚を運び込んで組み立てるのに、なんだかんだで一時間かかった。それから商品も入れないといけなかったから、今日できた作業はそこまでだ。

 これから良い感じに陳列する作業もあるし、オープンはもう少し先になる。


「お疲れさん。今日はうちに帰るか」


 帰宅すると、キッチンの方から美味しそうな臭いが漂ってくる。一足先に帰ったロザリエが夕食の用意をしてくれてるんだ。

 全て終わったら店の方に戻るだろうから、今のうちにしっかり彼女の料理を堪能しておかないとな。


 貴族家で使用人をしていただけあって料理も上手い。俺が作るより断然美味しい食事だ。

 今日のメニューは、メインがグラタンっぽい何かだな。トマトソースだったりジャガイモが入っていたりで、俺のしてるミートグラタンとは微妙に違う。


 肉がミンチじゃないのは、貴族だとそれが普通だかららしい。


「おかえりなさいませ。ちょうど焼き上がったところです」

「ありがとう、ロエ」

「助かる」


 礼を言って食卓に着く。ロザリエも一緒だ。

 セフィア曰く、没落した直後は同じテーブルに着かせるのに苦労したらしい。


「うん、美味いな」

「ですね」


 腹にも溜まるし、良い塩梅だ。


「例の件ですが、噂の方がバッチリ回ってるみたいです。というか、想定以上ですね。よほど嫌われてたんでしょう」

「ほー。近所の屋台でちょろっと話しただけだったんだがな」


 いや、ああいう店だからこそ広めやすいって部分はあるか。

 それにセフィアたちの方でもやることはやってただろうし。


「それで、取引先の方はどうだ?」

「半分くらいは説得できました。元々彼との取引にメリットを感じてなかったようなので、簡単でしたね。あとは要求をつり上げようとする人たちと、まだバグダに温情を与えようとしてる人たちですが、どうにかするので大丈夫です」

「頼もしいな」


 実際、なんとかするんだろうな。

 もう半分終わってるのだって驚きだ。


 バンデッドという店名をどうにか思い出してみれば、初めてセフィアの店に行った後に入った接客から何から酷すぎる雑貨屋だった。

 あの店主なら、馬鹿な行動にはしったのも納得だ。


 ただ、品揃えは本当に多岐に渡っていた。つまりはそれだけ取引先が多いということだ。

 その半分をもう抑えてるとなれば、驚いてしまうのも無理はないと思う。


「順調だな。さっき例の傭兵達も様子見に来てたしな」

「なるほど。なら、残りも急いだ方が良さそうです。他の交渉材料に注いではどうですか?」

「店の方が終わったからな。明日の朝から作業を開始しても、まあ、夕方には全部すませられるな」


 さすがです、と言われても、ほとんどはスキルのおかげだ。

 ゲーム時代にあれこれ試行錯誤した結果でもあるから、いくらかは素直に受け取るが。


「しかし、あの店を二人で回せるのか? さらに広くなってるぞ」

「大丈夫です。そこは考えてありますから」


 そりゃそうか。

 新しい店員を雇うくらいの余裕はあるはずだしな。


 ふむ、さっきは明日の朝作業を始めると言ったが、この後から初めてバグダの様子を見に行く時間を作るか。店の建築でセフィアと知己があるのは知られてるにしても、簡単な返送で大丈夫だろ。ここらにはアルゴスと同じ白髪赤目の人間もそれなりにいるしな。



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