第45話「新しい舞台」
霧町の広場、霧が晴れ、街灯が柔らかく光る。俺、存在感0を失い、制服で立つ。美咲と妹は現実世界へ戻った。モブたちが「英雄！」と囁くが、俺はもうモブじゃない。胸が締め付けられる。連合のジャンル混合、壊滅。物語のルール、乱れたまま。美咲の言葉が蘇る。「君が物語を再構築する」。この霧町で、俺の新しい物語が始まる。
（俺、モブじゃない。物語、どう作るんだ？）
広場の中心、白紙の舞台の残骸が静かに佇む。モブが「英雄、物語を救え！」と叫ぶ。俺、背筋が凍る。「モブに英雄いらねえ！」と呟くが、頭に響く。「物語の中心、ルールを再構築せよ！」！？中心！？霧町の空、ミステリーの重さが戻る。ラブコメのキラキラ、ファンタジーの輝き、消えた。ジャンル混合、収束。俺、考える。俺、この世界に来た時、背景に再定義された。でも、今、俺は物語の中心だ。
（ジャンル混合、終わった。俺の物語、始まる！）
数日後、霧町の学校、転校生として教室に座る。新しい物語が始まる。生徒たちがざわつく。「あの英雄、転校生だ！」「モブだったのに、すげえな」と囁く。俺、苦笑い。存在感0、完全になくなった。教師が「新学期、始めよう」と言う。教室の空気、普通の学園ものみたい。窓の外、霧町の空が晴れやかだ。俺、考える。美咲と妹、現実で幸せに。俺、この世界で何を築く？
（転校生？俺、物語の中心で生きる！）
教室で教科書を開く。生徒たちがチラチラ俺を見る。「英雄、どんなやつ？」「連合を倒したんだろ？」と囁く。俺、笑う。モブの安全圏、捨てた。連合を倒し、妹を救った。俺の力、後天的だった。管理者のルール、俺が乱した。今、俺はこの物語の登場人物だ。隣の生徒が「なあ、英雄、どんな気分？」と話しかけてくる。俺、ニヤリ。「モブの力、悪くないぜ」と返す。教室が笑いに包まれる。
（俺、物語を再構築する。新しいページ、開くぞ！）
放課後、校庭に出る。霧町の街、静かだ。ジャンル混合の混乱、完全に収束。モブたちが「英雄、教えてよ！」と集まってくる。俺、考える。存在感0は俺を背景に縛ってた。でも、俺は戦い、仲間を守った。美咲の言葉が頭に響く。「君、ルールを乱す者」。俺、校庭の空を見上げる。この世界、俺が選んだ。物語のルール、俺が作る。胸が締め付けられるけど、希望が湧いてくる。
（俺、この世界で生きる。物語、始めるぞ！）
霧町の空、夕陽が映える。俺、制服の襟を正す。連合の企み、終わった。美咲と妹、現実で新しい人生を。俺、この霧町で新しい物語を築く。モブたちが「英雄、次の物語は？」と笑う。俺、微笑む。「まだ分かんねえけど、面白くなるぜ」と返す。物語の外から、かすかにページをめくる音が聞こえる。俺、この世界の登場人物として、前に進む。
（連合、ジャンルの霧を操ったなら、俺、新しい物語を作る）
