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お読みいただきありがとうございます! ちょっとサバイバル感出てきましたね〜。

「どうしたいって? 」


「町に行くもよし! このまま森で暮らすもよしよ! 」


 その時、


 グ~~・・・・



「えーっと、とりあえずごはん食べない? 」



*****



「この川ならなにか釣れるだろう」


 目の前には澄み渡った川が流れている。


 私がごはんの提案をした後、今から狩りをするのはめんどくさいと、黎月が「ならば魚を釣ればいいだろう」と、提案してくれた。そして、「ここへ来る途中に川を渡った」と言って、連れてきてくれた。


 道具もないし、手で捕まえるか。


 パチャパチャと水に入っていくと、ひんやりとした気持ちいい冷たさが伝わってきた。念のため、スカートの裾は腰紐に引っかけておく。


「はっ! 」


 狙いを定めて素早く水の中に手を突っ込むと、見事に一匹ゲット。二匹三匹と、順調に捕れていたその時、


「!」



 ふと見た水面で、初めて自分の姿を見た。



 太陽を反射してキラキラしている、白よりの銀色をした長い髪。左側に一房だけ黒髪が混じっている。


 なによりも驚いたのは、目。右が海のように透き通った青で、左は花のように美しい紫。前世では世間一般でオッドアイと呼ばれていたものだ。


 芸術品のようにどころか、どんな芸術品をも上回る美しい顔立つのこの少女が、今の私だ。


 そして私は気づいてしまった。



「なんか小さい・・・? 」



 水面に映っているのは六、七歳ぐらいの少女だ。六、七歳・・・? 待って待って、私前世十七歳だったんだけど!?


「嘘でしょ・・・。聞いてないって~・・・ティリアネ~・・・」


 よく見たら手は小さいし、目線の位置だって低い。なんで気づかなかったかな~?


「はあ~・・・」


 まじか・・・。


 周りを見ると、黎月はそのまま口を突っ込んで噛みついているし、紅羽は、なにか恨みでもあるのかと言うほど、げしげしと踏みつけまくっている。白氷はなんで角で串刺しにしてる訳? せっかくのきれいな角なのに・・・。ビタンッ、ビタンッと音がする方を見ると、常夜が尻尾だけ水の中に入れて叩いている。たぶんその下に魚がいるんだろうけど、叩くたびに魚どころか、近くの岩までが砕けて飛び散っている。ように見えるんだが・・・、気のせいだといいなー。


「ねえみんな、私って最初からこんなに小さかった? 」


 そう問いかけると、みんな一斉に動きを止めてこっちを見た。なんか怖い。


「そうじゃ」

「ええ、初めて見たときから可愛らしかったわよ! 」

「当然である」

「そうだが、どうかしたのか? 」


 つまり、縮んだのではなく、この世界に来た時点でこうなっていたということ。どうやらこれからこの体で生きていくしかなさそうだ。


 完全に予想外なんだが。


 くよくよしてても仕方ないや、とりあえずご飯!


「ううん、なんでもない。もうしばらく捕ったらご飯にしよう! 」


 そう言うと、みんなまたそれぞれの方法で魚を捕り出した。



*****



 それから、ひたすら顔を水に突っ込む狼と、ひたすら脚を振り上げる鳥と、ひたすら角に魚を指す馬と、ひたすら尻尾を叩いている龍という、カオスとも言える光景がしばらく続き・・・。



「大漁大漁~」



 数えたところ合計百二十二匹。平均すると、一人あたり三十匹は釣ったということだ。実際は、常夜の最強尻尾と白氷の角の串刺しが大半を占めている。










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