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42.動物園デート

 馬車に揺られること2時間程で王都の郊外にある動物園に到着する。

 程よい自然に囲まれていて、空気が美味しい。


「すごい楽しみです!」

「空が澄んでいて、良い気分だ」


 ベン様はそう言って空を見上げる。

 確かに雲がほとんどない、青い空はとても爽快感があった。


「それじゃあ、行きましょうか」


 私はベン様の手をギュッと握って、動物園の方へ歩き出す。

 動物園に入ってすぐに、大きくてとても可愛らしい動物が寝ていた。


「これはゾウだな」

「お鼻が長くて可愛いですね」

「あぁ。気持ちよさそうに寝ている」


 ゾウさんを見ているベン様の表情はとても穏やかに見える。

 最近はとても頑張って仕事をしていたから、今日は思う存分に気分転換をして欲しいと願う。


「あっ! 首の長い動物だ!」

「あれはキリンだな」

「キリンさん可愛いです!」


 ジュルアから話を聞いていたが、長い首を器用に動かすキリンは美味しそうに草を食べている。

 今まで見たことなかった動物達に私は目を奪われた。


「あっ……」


 大はしゃぎで動物園を駆け回っていると、今日はベン様に楽しんでもらうことが目的だと思い出す。


「ベン様は楽しいですか?」

「ああ。動物を見ていると気分が落ち着くよ」


 そう言って朗らかな笑顔を浮かべるベン様を見て、ホッと胸を撫で下ろす。


「それに、アイラが目を輝かせて動物園を駆け回る様子は見ていて楽しいさ」

「それは言わないでください……」


 ベン様は揶揄うように笑うと、私は不服だと表情に表す。

 

「さて、次はオオカミだな」


 可愛らしい特徴的な白い毛はふさふさで触って見たいと思った。

 檻の中で体を伸ばしているオオカミさんが私達に気づく。


「あっ、こっちに気づいたみたいです!」


 オオカミさんはゆっくりと私達に近づくと、いきなり大きな声で吠えながら檻に向かって飛び出す。

 

「うぇ!?」

「大丈夫か?」

「はい。いきなりの事でびっくりしちゃいました……」


 オオカミさんは喉を鳴らして威嚇をしている。

 そんな様子に私は足を後ろに引く。


「ごめんなさい……折角のお出かけなのに」

「大丈夫さ」


 ベン様は私を抱き寄せて、そのまま頭をゆっくりと撫でる。

 それからしばらくは動物を見て歩き回ると、段々とお腹が減ってきた。

 

「実はお弁当を用意しました!」

「そうなのか!?」


 私はカバンの中からお弁当箱を取り出すと、ベン様は驚いた表情を浮かべる。

 ちょうど良いベンチを見つけると、私はお弁当を広げた。


「とても美味しそうだ」

「えへへ……コックさん達に手伝ってもらって作りました」

「それは期待できる」


 ベン様はサンドウィッチを口に運ぶ。

 ちゃんと美味しいと言ってもらえるのか不安に思う。


「とても美味しい」

「そうですか!?」

「あぁ。上手く出来ているよ」


 ベン様はそう言って料理を食べ進める。

 二人でとても幸せそうにしながら食べると、あっという間に料理がお弁当箱の中から消えてしまう。


「ご馳走様」


 ベン様はそう言って満足そうな表情を浮かべた。

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