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わたあめと飛行機雲  作者: あらわないくま
2/2

可愛いとはこのことを言うのか



「うぃーす!美奈今日もイケメンすぎん?」


「なんだよそれw由香里毎日それ言うよなw」


「本心ですから!てか今日1限なに?」


「数B、課題出てる」


「うっそ!?!?



あのぉ、みなちゃま?」


「言うと思ったわwほい」


「あざまるっ!!!!てか数Bの謙也くんってさー、まじでベクトルって言い過ぎん?w」


「それなwこの前もんちが何回言ったか数えてたっぽいw


もんちー、この前謙也先生ベクトルって何回言ってた?」


「あー!72回!!!」


「「やばwww」」



何だかんだうちのクラスの女子は皆仲がいい


バカみたいに騒ぐから男には評判悪いけど


皆表裏がなくて助かる


こんな男みたいな顔してる僕もすんなり受け入れてくれるくらいだから



「おつかれーす」


「お!王子今日シフト?」


「そうっすよ?松本さんもすか?」


「おー!今日長谷川休みな?」


「まじすか!あいつ普通に学校居ましたよ?」


「なんだってぇぇぇぇぇ!?!?長谷川の野郎め!!」


「まぁ今回は見逃しましょうよ」


「はぁ……まぁいいか。とりまよろしくな!」


「うぃす」



コンビニバイトを始めたのは柔道を忘れるため


それでも店長はよくしてくれるし先輩たちも面白い


お金も手に入るし何も損することは無い


働くのも苦じゃないし


男とか女とか気にしなくて済むのは本当に楽だ



「お、いらっしゃい」


「よぉすちびっこ!今日シフトだったんだな」


「直也くんいつもちびっこ言うけどもう17だからね僕w」


「ちびっこはちびっこだわwあ、そいやお前の兄ちゃん彼女出来たらしいぜ?」


「え?どの兄ちゃん?」


「筑紫だよ筑紫!」


「ヴぇ?つっくん!?!?あ、758円」


「ほいよー。親父さんに言うなよ?」


「もちろん言わないよ。父ちゃん面倒になりそう……」


「なwほんじゃな?」


「うん、またね」




「あ!お兄さんまたシフトなんですね!」


「へ?あぁ、いらっしゃいませ」


「こんばんは!これ良ければどうぞー!」


「あぁ、ありがとうございます。毎度どうもです」


「いえいえ!」


「1054円になります」


「はい!レシートいらないです!」


「ありがとうございましたー」




最近すごく声をかけてくる


どう見ても僕と同じ制服のこの男は


同じ高校の1年の


郷本慎二


絶対気質の人じゃないな……


と思う名前


でも見た目は明らかに僕より可愛い


大きめのタレ目ににぃっと笑った時に見える八重歯


もしゃっとしたくせっ毛


背はでかいのに仕草は完全に可愛い


確実に僕よりも



「あぇ!?!?ポミマの!!!!!」


「ん?あぁ、どうも」


「ポミマのお兄さん!!!!



お兄さん!?!?」




「すいません、僕




お姉さんです」

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