第1章 ティーナその1
ユサユサと体を揺らされてる気がした。それは何回もだ。それに、声も聞こえ、時間が経つごとに大きく揺らされていき、ゆっくり目を開けるとそこには1匹の白いトラがお座りをしていた。
「お!やっと起きた。随分ぐっすりと寝てたけど、そのベット寝やすかった?」
「え、あ、はい。ぐっすり…ってトラ!?」
トントンっとノックをする音がすると、部屋の中にティーナが入ってきた。
「おはようミルバート。昨日はお風呂入った後すぐに寝ちゃってたけど、お腹は空いてない?」
「あ、お腹…じゃなくて、このトラは何!?」
「ミータよ。ミータはエドさん同じ宝だよ、S級だけど」
ミータは頭を撫でて欲しそうにミルバートを顔見た。おそるおそる手を頭に乗せ、撫でると猫見たいに気持ち良さそう顔した。
ミルバートは寝巻きから普通の私服に着替え、リビングに向かうと、既にエドとティーゼは座っていた。
すると、ティーゼはミルバートの側に行くき、スカートをギュッと握った。
「どうしたの?ティーゼちゃん?」
「ティーゼは昨日食べた、ミルバートのおにぎりが気に入ったらしく、それしか食べないと言うのです。」
「そうか!私もお腹減ったし、おにぎり作るか」
キッチンを借り、おにぎりを作作り、2人で食べていると、リビングにイルゼが入ってくるとミルバートとついてくるように言った。
付いていくとイルゼの部屋に入ると、ある本棚な前で立ち止まと、真ん中らへんにある一冊の本をグッと押すと、カチッと音がなり、その本棚は本棚ごと後ろに下がると、下に魔法陣が描かれていた。
「これは…何ですか…」
「見てわかるだろ?魔法陣だ、地下繋がってる、行くぞ」
そう言うと、2人は魔法陣の上に立つと2人は光に包まれ、目を開けると1つの扉の前に立っていた。イルゼは扉の鍵を開け中に入っていくと、中は真っ暗でライトの魔法を唱えた。
奥へと進んでいくと開けた場所出た。イルゼはライトを上に上げ光を強くすると、2人の周りには何千、何百ものの本が本棚にしまわれていた。
その構造は不思議で地下なのに上へ上へと伸びていた。そして、その中心にたくさんの本とその周りにも本が散乱してある机があった。おそらくその机はイルゼの物だとすぐ分かった。
1つの本を取ると、ミルバートに渡した。
「あの、ここ地下なんですよね?」
「正確にはここ地下じゃない。俺が魔力で作った部屋だ」
「それでこれは、何ですか?」
「昨日言っただろ、その本にはモンスター情報が入っている」
本を開くと、そこには見たことないモンスターの弱点や得意な技などの情報が全て書いてあった。
「本当にこんな物が…本当に…」
「それは一部、まだ他にあるが、もう1つお前に知ってもらいたいことがある」
イルゼはもう一冊本をミルバートに渡し、本を開くと頭を傾げた。
「その本には神と悪魔が戦争していた時の歴史の本であり、それは神のことが書いてある。そこにカマのことが書いてあるだろ、それ見たことないか?」
その本には絵を書いてあった。そして、絵に書いてあったカマはあるカマと似ていた。
「このカマ…まさか…」
「俺も確信しているわけではないが、おそらくそのはティーナが持つカマ、ホワイトだ」
2人はイルゼの部屋に戻ってくると、客間から女の声が聞こえた。イルゼとミルバートが客間に向かうと、ティーナと帽子を深く被り、でかい荷物を持った女が座っていた。
「や!イルゼ、今日もいい物持ってきたぜ!!」
イルゼは部屋から金貨や銀貨がたくさん入った袋を持ち、ソファに座った。




