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Birthday of only one  作者: koyomi
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To the Dark


強い風が、とても強い風が吹いている。

 目の前の景色はクリア。

 周りにそびえたつビルが風の流れを阻害しないようにと設計されているこの特区のなかで、一番高い場所から見る特区の有様は確かに、風の流れを視覚化しているようにも思える。ただまあ、人工的に作られた風の流れ。つまり人の流れには上から眺めると他生の違和感を感じる。意図的に人が通らなくなっていっるようなスポットがちらほら。

つまりその手の人たちによるアレな世界が広がっているわけで。

さらにこのスポットに気付くことができるのはこの島で一番高い場所、つまり特別管理区島御手洗第5代島長である御手洗興隆のオフィスからでしかという時点でお察しというわけで。

 まあ、御手洗グループの何割がこの事実を知っているのかは知らないけどこの島の闇はここで間違いないだろう。

 さて、そんな悪の権化の本拠地の上に立っているこの俺はなにをしようとしているのでしょーか?

 ヒントは簡単なこと。ただ今立っている場所からたった2、3歩でできること。そして生命に対して最も冒涜できなこと・・・・・・・うん、まあ分かるよね、簡単簡単。

 答えは自殺。スーサイド。はやまるなってのはもう遅い、体はもう重力に身を任せている。 

 

 人知れずこれから死にゆくであろう一人の人間が誰も気づかないスポットに、闇に吸い込まれていく・・・・。


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