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白夜  作者: 月兎
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プロローグ

 プロローグ

俺は、俺の血の海に沈もうとしている。冷たい床に広がっていく俺の血。体重54kgの俺の血液は体重の約8%、4kg強であり、体積は4.6㍑ほどになる。その三分の一、すなわち、1.5㍑以上を失えばショック症状を呈し、失血死する。そこまで冷静に思考を巡らせ、吐き気がしたので吐いた。吐瀉物も血に染まり、真っ赤だ。誰かが俺の腹部を押さえ、声をかけてくる。誰だ? 意識が薄れていく。まだ、持ってくれても良いのに。ぼやけながらも走馬灯とやらが見える。それは過去だった。

最終話の問いの答えを読者各個人で、判断してみてください。

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