待ってるよ
いよいよ完結です!
健汰が手紙を読む。
『健汰へ
あの事故で、健汰があたしだけのことを忘れてしまったのがすごく悲しかった。
でも、健汰がスキだから、がまんした。
それで、真紀と健汰はつきあってしまったね。
健汰は違うかもしれないけど、あたしはずっと健汰をスキな自信があるよ。
ずっと待ってる、東京で。新住所は、東京都○‐△□‐×です!
美佐』
「やべぇ、泣く。」
「健汰?」
「記憶…」
「えっ?」
「思い出した。ごめん真紀。答えは最初からひとつだった。」
「行きなよ。」
「ありがと!」
健汰は走っていった。
その頃…
「ふ〜これで全部だね。」
美佐は、ひっこしの準備をしていた。
「疲れた〜」
美佐は床に転がる。美佐はそのまま寝てしまった。だか、あの声で目が覚める。
「美佐ー」
開けっぱなしの窓から聞こえる声。
「誰?」
美佐は窓から顔を出す。
「健汰?!」
「よー」
「今行く!」美佐は急いで下へ行った。ドアを開けた瞬間、健汰はあたしを抱き締めた。
「俺、バカだよ。美佐を忘れるなんて。」
「健汰…」
―泣いてしまった―
健汰…こんなに人を愛しいとおもったことはないよ。
東京に行きたくないよ!離れたくない、ずっと一緒にいたいよ…。
「行くなよ。」
「?」
「俺、美佐とずっと一緒にいたい。」
「健汰…。」
「あ!」
「何?」
「やっぱ、行って。」
「なんで?!」
「美佐がこっちに残って幸せにはなれないだろ。」
「でも…。」
「すぐに会いに行くから、待ってろ。」
「うん!」
ずっと東京で待ってるよ。健汰。
いままでありがとうございました。読んでくださったかた、感謝してます。