教えてよ
とうとう5話です!
嘘だよ…真紀が健汰とつきあってたなんて。
「健汰もね〜初めての彼女だからうれしくて『母さん、俺彼女できたよ!』なんて言っちゃってね〜」
「真紀、ちょっと来て。」
あたしは真紀を廊下に連れだした。お母さんには健汰につきそってもらってる。
「健汰の元カノって真紀なの?」
「うん…。」
「だから病院に来てんだ。」
「うん…。」
「あたしの初めては全部健汰にって決めてたのに、健汰は初めてを全部真紀にあげたんだ!」
あたしは泣きながら真紀に訴えた。
「に…。」
「えっ…。」
「真紀が言ってくれればこんな思いせずにすんだのに!」
「ごめん…。」
「バイバイ。親友。」
そのとき真紀の泣き顔がチラッと見えた。あたしは親友にひどいことをしてると思った。
自分勝手だと思う。けど、とめられなかった。
「ただいま〜」
♪♪♪♪♪♪〜
携帯がなる。この音楽は電話じゃない。メールだ。健汰からだった。内容は、
『Re:真紀から聞いたよ。
俺と君は俺が事故にあうちょっと前からつきあってたんだね。
事故で君を忘れてしまったことも聞いています。
君のことよく知らないから真紀とつきあうことにしました。ごめんなさい。』
「あたしを忘れたからって、なんでよりによって真紀なのぉ〜」
その日あたしは泣き叫んだ。
ひどいよ、健汰…
あんなに好きだって言ってくれたのに…
なんであたしだけを忘れてしまったの?
それがいまでも分からない。
ねぇ、教えてよ健汰……。
君がスキ。を読んで下さってる方々へ。感謝します!