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私の手で

作者: Casian Erebos

この物語は、私が実際に聞いた整形手術に関する恐ろしい話に基づいています。

あまり怖がらせないでくださいね!

鏡の反射を見て、妖怪が嘘をついているかどうか確かめようとした。妖怪の顔は変わらずに私を見返した。

妖怪の言葉を信じるわけがありえない。約束を決して守らない、その化け物。砂時計を洗面台のカウンターにガチャンと戻した。

全ての勇気を集めて、妖怪の方を回すと、「家から出てけ!お前の助けなんていらないわ!」と叫んだ。でも膝は互いにぶつかるほど震えていた。

そんな表情を保った。妖怪を脅かすのは確かに無理そうだ。だから我慢するしかない。結局、つまらなくなれば、向こうから去るだろう。

「目が小さいね。」

「あれ?」

それは、いや、ありえない。その人が言ったことじゃないの?今朝、私が事務所に入る時。

「鼻が低い。額がクマのように広いね。この批評、命にずっと我慢しますか?」

心臓に叩くようなショックを感じた。本当だ、子供の頃からみんなはそう言うことを言ってきた。不安を抑えることを通して生活をしてきた。

「顔つき変化力を受けます。代償で」

「分かったよ。1秒は6年間地獄に苦しめられるって。顔つき変化の力とは、どんな力だ?魔法だろう?受けるからと言って、使い方が分からない。人間だから、魔法を使ったことがない」

「直感的です」

「あ、そうか?ありがとう。何のような説明、それ」

妖怪は何も答えずに変わらない表情をしたまま見続けた。


それじゃ、自分で管理するから少し試した方が大丈夫かもね、と思った。砂時計をじっくり取ると、カウンターの上に正しく置き直した。高さは大きい水筒と同じくらいで、重かった。

やってみようか?鼻だけ変わっても十分だ。何かの魔法を受けると、5秒で直ると思う。

砂時計をひっくり返すと、砂が落ち始めた瞬間、手に魔法を流れる感じをした。そうか、手で変化する、なるほど。

反映を手に感じ、鼻に触れた。奇妙な感覚で、ピリピリしていた。すぐに変化が現れた。鏡に映る鼻の形が少し変わった。押すと、その部分がへこんだ。引っ張ると、伸びた。粘土みたいだ。感触はおかしくて、今までに感じたことがない。それに少し痛みもあった。鼻に骨がないから、動かしやすいのかもしれない。

どんなような鼻が欲しいとよく考えたことがあるから、早くできた。砂時計が止まるようにまたひっくり返すと、結果を見つけた。

完璧としか言いようがなかった。対称的で可愛く、顔にぴったりだった。唇に広がる笑みを抑えきれない。

「そんなに簡単だったの?」嬉しさのおかげで恐怖が消えると、妖怪に向き直った。

「6秒使いました。それは、36年間になります」

「そうだね。別に構わない。そこに行ったら対処する。それに、行くかどうかも分からないし、必然じゃないでしょ?」

妖怪は何も言わず、ずっとそこに立ち続けた。

反映をまた見ると、他の変わりたいものを考え始めた。もう、この鼻があったら、唇もちょっと直すべきだね。眉とほお骨もー

「いやいや、そんなこと考えられない。これで十分だ。明日事務所に行ったら、同僚が何を言うか見てみよう。」

洗面台を出ると、ザッと音が聞こえた。振り向くと、妖怪は消えてしまった。


月曜日の昼になっても、誰も気づかなかった。休憩室でお弁当を食べているけど今まで何も聞かなかった。普通に苛める言葉を言う同僚がいて、確かに私のこと見るけどまだ何も言わなかった。

ま、いいんじゃない?このまま満足だ。気にしないことも勝利だ。

「あの、小林さん。ちょっといい?」

「え?」飯から上に向くと、同僚の井上さんを見た。悪口を言う人の中で、井上さんは最悪だ。採用と年齢より若い顔がある誰でも美人と呼ばれる女性だけど、口から吐く言葉は不味いだ。

米を食べ込んで「はい、何?」と答えた。食堂で話したことがない。

「何年も一緒に働いてるから、こういうこと言うのも変だけど、小林さん、可愛い鼻だね。その形にするための秘訣を教えてほしい。化粧とかクリームとか?」

「あ、いや、別に特別ことじゃなくて・・・可愛いって言ったか」

「うん、そう、そのアイドル、星野みたいと思う」

これは事実?星野は昨日の変化の目標だった。嬉しい!超嬉しい!


私は洗面台に戻ってきて、恐れずに妖怪に問いただす。

「この魔法は筋肉や骨に限る、だから内臓や神経系には十分に気をつけなければならない。例えば、身長はあまり変えられない。でしょ?」

妖怪はいつものように黙っていた。

「そして、誰もその変化に気づかないだろう。便利ね。さ、名前は何?妖怪は名前があるか?」

妖怪はいつものように黙っていた。

「じゃ、与えてあげるわ。うーん、妖怪、カイ、カイはどう?」

妖怪はいつものように黙っていた。

「カイちゃん、そう言おう。うん、間に合うね」

私は鏡に戻り、カウンターに置いたパソコンの画面でアイドルやモデルの写真を色々と調べた。

頬骨を再三こすった。アイドルのような高い頬骨にするのは難しい。

骨を握るのは苦しい。バリバリ音が初めて聞こえた時、痛みで悲鳴を叫んだ。我慢するうちにだんだん慣れてきた。

「まあ、これで十分だよね?アイドルにかなり近いと思う。うん、砂時計を終わろう」って言うと、砂時計をひっくり返した。

「3分32秒を使いました。1272年間地獄に苦しめられます」

「はいはい、カイちゃん。もう一度言わなくてもいいよ」

全部変わった顔を鏡の前で黙って反映に見入っていた。

美容整形みたいなわけではない。自然な顔みたいだ。素敵。夢を収めた。

ついに、誰もが気づく女性になった。


それから、私は仕事で皆の同僚からたくさん褒めてもらった。今までの人生で注目の的になったことは一度もなかった。お世辞を浴びていた。

あの日、道を歩きながら、モデル事務所にスカウトされた。

そして、何回も夢見たことに誘われた。実際の撮影会だ。

「清花さん、上を見てください。そう、完璧です。そのままして」

最新の流行の服を着て、写真家に写真を撮ってもらう。雑誌で見たポーズを試してみるのが楽しい。人気の流行雑誌に載るとは信じられない!

「おす、ここはだれ?新しいモデルの?」見られない人が言った。

重要そうな男が部屋に入ってきた。社員の反応からすると重役かもしれない。

良い印象を与えることが必要だ。

「この機会をいただきありがとうございます。一所懸命頑張ります。」

うん、その通り。この人と良い関係を築けたら、キャリアを始められる。

重役さんは部屋の真ん中で止まると、何も言わずに私をジロジロ見ていた。

「じゃ、顔は素敵ね、でも、体はまだ直せるところがあるね。それができたら、表紙に載せてあげるよ」

え?体もって言った?ま、そうか。顔は変えたけど、体はそんなに悪くないと思ってた。でも確かに、これはファッション業界だ。レベルは高いな。

「はい!約束します!」


お風呂に入り、体を激しく変えている。血が噴き出ながら、腹の脂肪を手で引き剥がそうとした。

「できるよ。できる、絶対に。よし」もう一回脂肪を引いて、やっと切った。

痛みが2、3秒で脳が頭の中を支配した。そして、魔法は怪我を治した。

深呼吸をして、額に汗を拭いた。これで十分かどうか確認しよう。

ゆっくり立ち上がって、洗面台の前に戻った。

カイちゃんはいつも通り何も言わずに立って、私を睨んでいた。

鏡を見て、すごくびっくりした。そこには、美人が見返していた。

「美しい。本当に夢みたい。モデルかアイドルみたいな形だ」

もう少し完璧にしたら、重役さんも誰でも私を美人だと思うはずだ。

「今回、12分かかりました。以上は15分38秒、5628年間地獄に行かせます」

聞かずに、反映を味わい続けた。砂時計はカウンターの上で進んでいた。

「体は完璧だ。じゃ、顔と頭を片付けなくてはいけない。首もまだ醜いだ」

首と頭を両手でマッサージし始めた。気持ちいい。やはり首を変えると顔全体の印象が大きく変わります。

「もう少しそうか?もしくは、そう?あ、どちらかわかんない。そのアイドルを見ようか」

パソコンの画面で美人アイドルの写真を見た。いや、違う、私の首より彼女の方が全然違う。

私も彼女のように見せることができるわ。ただ、もっと大胆になる必要がある。

「よし、こうして…」そう言って、首を両手としっかり握ると、筋肉と骨も変え始めた。

骨が互いに擦れ合った。

突然、大きな音を聞いて、背中に冷たい震えが走った。足の力が抜けると、床に崩れた。

浅くて速い呼吸をして、慌てた。何が起こったのか?

もしかして、やりすぎたのかな?首を割られちゃったのか?

いいえいいえ、大変だ。これはまずいよ。すぐに直さなきゃ。

でも、足、腕、全身が動けない。床の冷たささえも感じない。

呼吸はできるが、浅く吸うことしかできない。声は、

「は、たす、け、て」無理だ。かろうじて囁きさえもできない。

上を見ると、砂時計が続いている。嫌だ。止められない。

砂時計の向こうにある鏡を見ると、カイちゃんが反映を通して私を見返している。

何も言わずに、いつも通りに見返している。

砂時計は続いている。

動けなくて、助けを求めることができなくて、落ちている砂を見るしかなくて、私は美しい体がだんだん亡くなるのを待っていた。

私の短編小説を読んでありがとうございます!

面白かった?そうしたら、Twitterでご連絡してください。

批評もよろしいです。

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