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三十一、バカの名前

 私は暗い森の中に建つ、巨大な修道院の外周を歩き続けている。


 その意味はわからない。壁には時々何かの記号のようなものが記してあるが、その意味もわからない。


 ただ頭の中で、ある種の難解な数式をずっと繰り返していた。1+1=2、9✕9=81……。


 修道士のショーン・コネリーが横を並んで歩いていた。彼が呟く。


「修道院の中で殺人事件が起きたのだ。犯人はとんでもないバカだということがわかっている。バカの名前は……うーん……ベルと、A子さん……」


 どうでもよかった。


 殺人事件が何だというのだ。人の命は軽い。


 しかし洛美原先輩の命だけは、私にとってはこの地球よりも重かったのだ。


 黒い森を巡る、悲しみの円環運動から、私は抜け出せる時が来るのだろうか?





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― 新着の感想 ―
[良い点] ……ショーン・コネリー、イケジジやったなぁ…………(しみじみぃ〜)    あ、椎名ゆずきさんに先書かれたw ぐやぢぃ〜っ!!wwwwww  [気になる点] 「いつか読もう」オモてて、未だ…
[一言] フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ 先生の香りが……(*^^*)
2024/07/22 16:12 退会済み
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