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那月「アレ?町の出口にいたおっちゃんがいないでちゅね」
魔の森に行く前には、町の出口に人がいて、町を出る事が出来なかった。
お嬢「簡単な事だよ那月。だってコレRPGだし…」
お嬢が言おうとしている事が、おわかりになるだろうか?
つまり、RPGにはつきものの、何かを達成しないと次に進めないというイベントが設定されていた為、先に進めなかったのである。
那月「なんか躍らされてるようでムカちゅきまちゅね!」
…その通りである。
那月「制作者出て来いでちゅっ!」
…アンタのママだよ、那月。
お嬢「ま、そんな事言ってても仕方ないからさ、取りあえず今日は宿にでも泊まろうじゃないの」
那月「そうでちゅね。制作者には後でヤキ入れときまちゅ!」
───と、いうわけで2人は町の宿屋に着いたのだった。
宿屋の娘「いらっしゃいまし!お泊まりですか?」
お嬢「アンタ泊まる以外に宿屋に何しに来るの?」
宿屋の娘「アンタじゃないですよ!ちゃんとなおこって名前がありますっ!…でも、それもそうですね。2名様ご案内で~す!」
「………」
お嬢「ここ、アンタ以外誰かいるの?」
なおこ「………」
那月「あたちたち疲れてるんでちよ!早く部屋に案内して下ちゃい!」
那月は何故かイラだっているようだった。
わかる気もしないでもないが…。
なおこ「じゃ、2階の部屋をお使い下さいね。同室でいい?お嬢ちゃん」
お嬢「…ちゃん?」
お嬢は、ちゃん付けされるのが嫌いだった…。
なおこ「あ…あなたの事じゃないですよっ」
なおこは慌てた。
─── 一体いつになったら2人は眠る事が出来るのか?
…結局、2人が眠る事が出来たのは宿屋に着いて2日目の夜だった…。
展開の遅すぎる【JEST】、一体いつになったら目的を果たす事が出来るのか?
それは、制作者のみが知る…。