第4話「クーデターの戦況」
国王は反乱を起こしたアリーア地区へと兵を送る事になった。アリーア地区は戦場となった。
幼い子供達は大人の後方支援に回されていた。兵士を連れて軍を動かす事になった王子はウィル、フィルシュを連れてうって出た。
アリーア地区は地獄と化した。兵力差では圧倒的に王国軍が勝っていた。しかし、少数精鋭のアリーアの兵士達の連携と土地勘を生かした作戦により拮抗する。そんな中、レェーネ部隊とウィル部隊、フィルシュ部隊が敵の陽動にかかって別れてしまった。
そして出会ってしまった。王子は長老と出会い。ウィルは謎の仮面の人間にであった。4人の運命は加速する。
「貴公が長老でいいか?お初にお目にかかる。」
レェーネの礼儀正しい様に長老は少し動じながらも答えた。
「国王の犬がこんな所にまで殺しにくるとはな!」
「ははっ!ご冗談を。そういう貴公、いや、貴様は俺に、国へと刃を向けたと、言う事で正しいか?」
「何が、正しい!?子供殺しがなにを言う!!」
「……それはすまない。もし俺がそのものの上司ならそやつを斬っていただろう。だが、刃を向けた事に変わりはない。反乱軍の長としてここで眠ってもらう!!」
「抜かせ!!謝罪など貴様の首で事足りる!!」
そして、2人は戦った。レェーネは早々2本目を抜くまで追いやられる。
「抜かせるか!この俺に2本目を!!」
王子は2本目を抜いて戦う事になった。アリーアの長老は変わった戦い方をする。煙幕を使ったかと思えば撒菱が巻かれていたり、毒矢が飛んで来たかと思うとナイフが王子を抉ろうと向かってくる。そんな戦い方に戸惑いながらも相手をすべからく観察していた。
「どうした!さっきまでの威勢はどこへいった!国王の犬!!」
「俺は国王の犬ではない!国の犬といえ!」
王子はそれまで観察し、相手の動きを見破った。毒矢が飛んで煙幕が辺りに巻かれる。だが、王子は目でなく感覚で相手を斬った。
「が、はっ……」
王子の切ったのは相手の足だった。
「ここで降参すれば命までは……」
そう言った時、相手はレェーネへとナイフで切りかかる。レェーネはそれを剣で受け流し、相手を斬ってしまった。
「……話しもまともにできんとは。それほどまでに怒りをかって……っ!?」
そこに仮面の人間が現れレェーネから長老を攫った。