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第3話 再びのクーデター
その知らせは王子達にも入る。兵士が走ってくる。そして、雷のごとく叫んだ。
「レェーネ王子様!国王陛下が至急王の間へと来るようにとご命令です!」
「?!」
「!」
「!」
「?」
その知らせに王子もウィルもフィルシュも驚いた。そして、ウィリはなんだろうなんて呑気に思っていた。
王の間へと急ぐ、そこには既に多くの臣下達が集まっていた。
「なんだろ?」
「さぁな。」
ウィルの問いにレェーネは答える。王の前に跪く。
「皆の者、聞け!遂にアリーアの火薬庫に火がついた!」
それを聞いた臣下達はざわざわとざわついた。
「よって!これより戦争を開始する!!」
その宣言に皆がはっと答える。こうして再びのクーデターが始まり、国は囚われる事になった。それを聞いてニヤリと笑うウィル。そして、沈黙するフィルシュ。ウィリはただただ驚いた。レェーネはただただ前を向いてた。