第1話 城での日々
王子達は見事、クーデターをおさめ、そして、平穏な日々を過ごしていた。ナナ達はクーデターを起こしたとして罪に問われるかと思われた。
しかし、王子の機転により、大臣に操られていただけ、と言う事になりその命が消える事を免れていた。中庭でウィルとレェーネは剣の腕くらべをしていた。それをウィリとフィルシュが見守っていた。
「ふんっ!やるな!」
「そっちこそ!」
2人の腕は相打ちになるほど拮抗していた。お互いがそれを楽しんでいた。ウィリはお昼のサンドイッチを傍らに2人を見守る。
「2人共怪我しないでね!」
「全く、王子がいいとおっしゃるからといって中庭で手合わせなど……」
2人の決着は相打ちでつく。
「えー?大佐君もする?」
「おっ!フィルシュもするか!?」
乗り気ではないフィルシュにのりのりの王子とウィルだった。
「お断りします!もし王子に何かあっては……」
「おい、それは俺が負けるとでも?」
「い、いえ!失礼しました!失言でした!取り消します!」
「良い、許す。」
「わー、怒られてやんのー(笑)」
ウィルがフィルシュをからかっていた。平穏な日々が続く。いつもの風景にメイド達もどっちが勝つ?なんてかけて、2人をかっこいいと褒めたたえる。それに王子はウインクで答える。きゃーと歓声があがった。
「全く、モテモテだねー。」
なんてウィルからからかわれる。
「ふっ!当然だ!」
なんて軽口を叩き合う。そんな日々はもうすぐ終わろうとしていた。
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