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第88話 大日大聖不動明王

船の準備が整った。

新型キャラベル・ラティーナ船を

領主ビクトリー卿は、手配してくれた。


朝から、港は活気づいている。

カモメなのか、海鳥の声が心地良い。


「ハサン殿。旅路の無事を祈っております。

フィットや、ハサン様の援護をしっかりな。」

ビクトリー卿なりに、娘フィットを心配しているみたいだ。


「宿の手配から船の手配まで色々かたじけない。ビクトリー卿世話になりました。」


宿では死にそうになったけどな!

でも、これはビクトリー卿関係ないし。


「さようなら〜!」

甲板からビクトリー卿、従者の方々に手を振る俺達。


大いなる船出だ。

波は穏やか。絶好の出港日和なのだ。



☆★☆★☆★☆★☆★★☆


オエー。気持ち悪っ!

船酔いである。


皆も同様に甲板から海へ撒き餌のオンパレード。

 

オエーッッッ

オロロロロロ……。


セシアだけは平気だ。

「何で平気なんだ?」と聞いたら


「船酔いを忘れることよ。

最初から無いのよ」だって。

 

ん?そうか、幻想なんだ。

船酔いするかもという深層心理が、

船酔いを生んでいる。


そんな事より瞑想したり、

剣の稽古をしてたり、

『船酔いを忘れる』事が大事なんだ。


自覚が無い。存在を意識しなければ、

『それは無い』こと。


量子の世界でも、そんな事を言っていた。


剣の稽古や、瞑想。

それに俺は空を飛べる。


さ!いくぞ!

バッヒューーーンンン!!


ドローンの上空撮影のように、

マーラの海からの景色を堪能する。


煌めく白い波。

爽やかな風が頬を撫でる。


あー気持ちええな。

空で寝転んでいると……。


ん?黒い羽の大群。

ドラゴニュートの大群が

こちらに向かってるのが見えた。


お!丁度良い!肩慣らしに丁度良い。


☆★☆★☆★☆★☆★★☆


キェェェェェ!


ドラゴニュートの大群は後数分で

キャラベル戦に到着するだろう。


「ノウマクサーマンダー、

バーサラダーセンダー、

マーカロシャーナー、

ソワタヤ、ウンタラターカンマン!

出でよ!不動明王神!」


不動明王に変化する俺。

しかし、いつもと違う。


何だ?このパワー。


これは!大日大聖不動明王に変化している!


聞いたことがある。

元来不動明王は『大日如来の化身』


あ、ああ心が教えてくれる。

倶利伽羅剣を構えなさい。


横一線に思いを込めて

()ぎなさい!』と。


ハァァァァ!!!

気合を込めて、


練る!

練る!

練る!

練る!


練る練る練るね!


倶利伽羅剣は恐ろしい程にソウルパワーを宿す!


そしてその剣は青白くより一層

燃え上がる!!


『ハサン!ブルーフラッシュ!!!』


巨大な波動ウェーブが青白く

巨大な竜撃と化して、

ドラゴニュートに襲いかかる!


『ピニャー!!』

『ギャーー!』


次々に燃え尽きて、

その瞬間に金色の粒子と化して、

燃え尽きていくドラゴニュート。


「俺は赦す!赦す男!」


何事もなく、船に戻るハサン。


ジンタンとメイと、フィットは

相変わらず撒き餌をしてるのだった。


オエ!オエ!

めげてちゃちょっとダメなんだよベーベー!

今回は大日大聖不動明王に

化身し、パワーアップを遂げます。


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