第83話 真成田剣の力！
「お前か！黒幕は！リングアナ！」
俺はリングアナを指差す！
道理で、このイレギュラーな事態に慌てないはずだ。
リングアナは、ニヤリとこちらを向いて高笑う。
「グッハッハッハ！ハサン！
よくぞ見破ったな。しかし遅い。
我が名は邪神ジェネラル：ヘドラー！
貴様らの血肉をこの剣の糧にしてくれようぞ！」
リングアナの目が怪しく赤く光り、
筋肉がモリモリ盛り上がり、
牛のようなビッグホーンが頭から生えてくる。
黒色と銀の鎧を持ち、
巨大な斬馬刀を持った闇の将軍
ジェネラル：ヘドラー！
瘴気の量が半端ない。
逃げ遅れた観客は、瘴気にあてられてフラフラと倒れ込む。
ドテチンはドテチンシュートで突っ込むが斬馬刀で打ち返される。
レオナルド熊も、ガッツリ四つに組むが
いとも簡単に剥がされ、放り出される。
ウルフィーことガンウルフの得意技
『天狼罰当牙牙』で高速で突っ込むが、
片手で止められた挙げ句、
斬馬刀で、場外ホームランの如く飛ばされていく。
さよーなら〜！
違うかっ！
なんでか落ち着いている。
不思議だ。焦らない。
なんでだろう？
おっ！次はメイだ。
「特大魔法『大火炎ブーメラン』」
大火炎のブーメランが、高速で豪炎と化して
ヘドラーに向かうが
『フッ』と吹きかけて火を消してしまう。
子供が誕生日のケーキの蝋燭を消すかの如くあっさりと極大魔法【大火炎ブーメラン】を消し去った。
その火を消した瞬間の隙をジンタンとシマジが、
神拳と妖刀を叩き込む。
「がァァ！！！」
手をクロスにしたヘドラーは、
妖刀ニヒルとシマジの拳を素手で受け切る。
「そんなもんか。聖騎士の従者よ！」
返す拳でシマジとジンタンをふっ飛ばす！
ドゴーーッ！！
壁は貫通して、シマジとジンタンは倒れ込む。
ハデルは真貴皇帝を呼び出そうとする。
「ハデル。すまん。
俺一人にやらせてくれ。」
俺は何故か落ち着いていた。
一人で、何とかなる気がしていた。
「ば、バカ！カッコつけてる場合か！
こいつは今までの邪神の欠片と違うぞ」
ハデルが言い終わらない内に
俺は、一瞬で印を組む！
『ノウマクサーマンダー、
バーサラダー、センダー、
マーカロシャーナー、
ソワタヤ、ウンタラターカンマン！
降臨せよ！不動明王大明神！！！』
逆巻く暗雲を蹴散らして、
眩い光がコロッセオ全体を覆う。
☆★☆★☆★☆★☆★★☆
心は落ち着いている。
いや、落ち着き払っている。
昔見たヒーロー物の挿入歌が、
俺の脳内に流れ込む。
ゾクゾクする。
♫空を、空を引き裂いて、
悪の悪の手が手が伸びる！
白い、白い
野の花が弾け飛ぶ！
ここは地獄だ、戦場だぁ！
スクラム組んだ四人の戦士！
ハサンパンチは百万パワー！
ハサンキックはメガトンパワー！
最後の止めは倶利伽羅剣！
邪神もアヤカシもぶっ飛ばせ！
俺達は、俺達は
ハサン戦隊聖騎士レンジャー！
「さあ！倶利伽羅剣よ！
真の力を解放せよ！
見せてやる！ヘドラー将軍よ。
お前が見たことも無い、
圧倒的な力だ！
特と見よ！！
真成田剣！！」
倶利伽羅剣は、今まで見たことも無い
大いなる光が注がれる！
「さあ！かかってこいよ！
見せてやるよ。聖騎士ハサンの力をな！」
デンジマン挿入歌
戦う電子戦隊デンジマンをイメージ。
そうしたら、あっさり話ができました。
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