表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/106

第7話 ギャンブル依存症の力

「スロット打ちに行こうぜ」


パチンコやパチスロを覚えたのも、18才の自衛官時代だ。


同期の桜とも言える、親友といつもスロットやパチンコを打ちに行った。


当時は、大工のゲインセイの初代が出た頃。


確変も2セットだったから、万発、何十万勝ちなんて声もよく聞こえてきた。


後はミサイルなんて羽根モノもあって、うちの部屋付き班長(軍曹)は、

店員のいないところでハンドルを引きまくって勝ちまくっていた。


それから、私はギャンブル依存症に苦しんだ。

少しのお金でもあればギャンブルにのめり込んでしまう。


泣きながらハンドルを握るということもあった。


嘘を付きながら親や当時の彼女(人間時代の奥さん)から金を引っ張ってきた。


時には、ギャンブルでスッテンテンになったがお腹が空いたので定食屋に入り、

代金が無いので彼女を呼び付け払って貰ったりした。


レバニラ定食大盛りをがっつく私の横で彼女は泣いていた。


ギャンブル依存症の有無は借金である。

趣味嗜好を超えてくる一線は借金の有無なのである。


私はギャンブル依存症を克服できるのは、まだ先の話である。


さあ、時を戻そう。


「な、なんでこんなに強いの? まだレベル1なのよ」


どうやらこの世界にもレベルがあるらしい。


私はスライムに似たアヤカシ=ベロンヌに三鈷剣を振るう。


すると、剣から光の波動がベロンヌを切り裂くのであった。


「こ、これはミステリアンウェーブ! 

何故あなたが?! 本来聖騎士としての資格=自己破産が伴っていないので、そんな力が出るはずない! 」


そう、私は自己破産していない。

よって、聖騎士の資格から溢れる筈だった。


何故かは分からないが、力がみなぎる。


もしかしたら、自己破産はしてないが、このギャンブル依存症のスキルが、一見したらクズのような特性が功を奏してるのではないか?


私はそう思えてきたのだ。


「聖騎士殿! 先ずはオーサキ村から少し先にマヨールの街があります。

そこを目指しましょう」


マヨールの街まで20キロほどある。


ちなみに、アヤカシの王であるスマターはどこにいるの?


セシアに尋ねると、それだけは知らないのと事。

なんだよ、当てないのかよー。


って事でトボトボと我々二人は歩き出す。


セシアさー、剣はあるけど、防具は無いの?


私の服は茶色のポロシャツと毛の付いたダウンコート。そしてジーパンとスニーカーだ。


生前の服と同じである。


あ、そこで気付いた。血も付いてない。

あの時刺されて背中から出血していたのに。



セシアは言った。


「ここは魂の世界なんです。だから思えば実現します。好きな防具もイメージすれば、その通りになるんです」と。


そうか。改めて私は肉体の死を認識したのである。


何にしようかなー。

歴戦の勇者なら、あ! そうだ。

あの『ドラゴンクエステトラ』で勇者が着ていた伝説の防具がいいな。


私は青の不死鳥ラーメラが施された鎧をイメージした。


すると、先程まで着ていたダウンコートや、ポロシャツは消えて、青い鎧が瞬時に具現化してきた。


こ、これはすごい。


昔見た映画でタンバー鉄路監督の『第ゼロ回』でも、同じ事を表現していた。


魂の世界では、心で思ったことが叶うのだと。


本当にアヤカシも、スマターも倒すべきなの?

一体スマターとは何者なのか?

私は疑問に思うこととなった。


(遅っ!)

ギャンブル依存症をテーマにしました。

最近若い人がギャンブルに手を出してるのを見ると

心が痛みますね。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ