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第4話 英雄としての自覚

英雄として召喚された者は、

人の時と比べて3倍のソウルパワーを得るという。


時の理を冒した代償か、

はたまた神々の恩寵なのかは分からない。


しかしあの子供の頃に夢中になった、

『チュー!』


と叫ぶメタルヒーロー バギャンが必ず陥る空間で、モンスターのパワーは必ず3倍に跳ね上がった。


正に聖騎士になると、この空間のように飛躍的にソウルパワーが上がるのだという。


ちなみに、ソウルパワーとは魂の力。


そのままと言えば、そのままなんだけど、

このマーラの世界は想いの力=心の力が全てを決めるらしい。


セシアは泣いていた。

大事な鼻を失ったのだから当然だ。


しかし、彼女は泣きじゃくりながら私に訴えかけてきた。


「このマーラをお救いください」と。


こんなもう若くないおじさんに、30歳の若い子が(注※40代後半になると30代前半の子は若者なのである)頼るとは。


よし! ひと肌脱ごうじゃないか!


人の世での未練は断ち切って、ハサンとしてこの世界を生きようじゃないか。



私は、人間名:凝流を捨てハサンとして生きることにした。


私の中でテーマソングが聞こえてきた。

これだ。小さい頃に忘れかけていた小宇宙が燃える。


そのテーマソングは勿論、チェイス! バギャンだ。

小さな花を踏みつけられない男に私はなったのだ。


これこそ、強さは愛だ。


私はセシアにこう述べた。


君の想いは伝わった。

私はハサン神としてマーラを救う。

それは私の使命なのだと。


救世主として目覚めた瞬間。

私の中の小さな消しゴムが、今大きく動き出した。


その様子を草場の影から見つめる人影があった。

仮面を被る忍者のような出で立ち。


王の隠密でもあるシローヌその人である。


ハサンの目覚めはこの世界を揺るがす一大事なのだ。

どのくらい一大事なのか例えると、


人間の45歳の男性は大抵、一子相伝の暗殺拳の使い手『ポックン豚犬』に憧れている。


あのポックン豚犬の世界に人生を例えるのだ。


私も会社の20代の子にポックン豚犬の『ゲン』対何トン1000件の使い手である『シン』で、ゲンが敗けちゃって身体に7本も指入れられちゃう話を熱く語るも響かなかった経験を思い出す。


つまり、救世主として目覚めたゲンは、一度敗れたシンとの再戦を果たすのだが、全く敵では無かったのだ。


つまり、自覚こそが強さであり力なのである。


神として意識して、自覚し、ハサンとして使命を感じた時点で強さが変わるのである。


セシアは聖騎士のみが装備できるという禁断の剣、

『三鈷剣』を渡すのであった。


これからハサンの長い歴史が始まろうとしていた。



宇宙刑事大好きでした。

北斗の拳も。

最高ですよ。


【登場人物】

■鏑木 凝流=ハサン

主人公


■セシア

ハナナガ族の娘


■カンデンブルグ8世

王様。


■シローヌ

王様の影


【世界】

■マーラ

四次元の世界


■ミャーギ地方

長閑な田舎


■オーサキ村

ミャーギ地方の村

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