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第43話 封印の洞窟②

あらゆる技を封印すると言われる

『封印の洞窟』。


剣技以外の魔法や術を封じられた

聖騎士ハサン。


既に聖騎士ハデルらのパーティは、

敵の手に堕ちた。


さあ!絶対絶命のピンチ!


どうするハサン!?

 

その時一迅の風がハサン達の後方に力付く。


ん?何か通ったな?


気配を辿ると、そこにはかつての敵、

邪神アドヴァンに支配されていた

センダー国王カンデンブルグ8世の影

『シローヌ』であった。


シ、シローヌ。

また背後からそっと近づいてからに〜!

なんて思っていた矢先、

シローヌはとんでも無い事を言い放つ。


「封印の洞窟なんて無い。

お前達は『暗示』にかかっているだけ。

封印されている暗示に、どうせ無理だ、

やっても無駄、封印されてるからと言う言葉に

『逃げてる』だけ。」


何?逃げてる?暗示?


言われてみれば確かに、

親や先生からお前は駄目な奴だとか

ネガティブな環境で育つと、

自己肯定感が低くなると言われる。


そして、お前はできる奴、

天才だと言う親からの言葉を鵜呑みにして

功を成す人もいる。


そうか!ここは魂の世界。

思いが、そのまま具現化する世界だ。


種が分かりゃ、もう怖くない!


圧倒的力を見せてやる!

ハサンはすかさず印を組み呪言を唱える!


『ノウマクサーマンダー、バーサラダーセンダー、

マーカロシャーナー、ソワタヤ、

ウンタラターカンマン!

顕現せよ!大威徳明王!!』


ハサンの身体は金色に光を放つ。

大威徳明王を化身し三鈷剣を構える。


それを見たハデルも思った。


あ!もしかして俺は疲れて立てないと

思い込んでるだけじゃね?!


よし!ハデルは印を組み、息吹で気を整える。


『ハァァァ!!出でよ!

貴皇帝ィィィッ!!!!』


白光に輝く神たる慈悲の鎧、

貴皇帝の鎧ここに降臨!


暗い洞窟が一気に神々しい光に満ち満ちる。


「いくぞ!ハデル!」

「おーよ!ハサン!」


ハサンの三鈷剣は見る見る巨大な大三鈷剣と化す。


ハデルの破邪の剣も見る見る巨大な大破邪の剣と化す。


それに伴いハデルのパーティの

シマジも息を吹き返し、

メリーも魔法力を溜める。


ハサンのパーティの

ジンタンとメイ、シオリ(ヒババンゴ)も

気力を溜める。


ハサン・ハデル『お前らのパワーを俺達に放て!!


行くぞ!大蓮華!

ゴッドフィナーレ!!!』



幾千に積み束ねられた大いなる光が

剛鬼ベーゼンに放たれる。


『う、うぁぁ……。ん?

あ、あぁァァァ!何て心地よいのだ!』


剛鬼ベーゼンは思い出した。

自分も人間だったが、召喚されたことを。

いつしか人の頃の記憶を無くし、

魔将軍の配下となり魔族として生きていたことを。


『あ、ありがとう。これで還れる……』


形勢は一気に逆転した。

魔将軍アスタロットは狼狽する。


まさか、こんなにも早く

封印の洞窟のカラクリに気付くとは。


元邪神の影=シローヌ何者?


ここは退くしかない。


『聖騎士共!今日は見逃す!

次があると思うな!』

悪役のお約束のセリフを放って

魔将軍は去る。


そこには一輪のバラが置き去りになった。


「あいつ、バラなんか置いて言ったわね」

セシアが花を触ろうとした瞬間!


「触ってはいけない!」

ポックントン神拳伝承者のシマジが叫ぶ。


パッと花から身を引いた瞬間、

あたり一面に毒ガスが花から吹かれる。


メリーはダンジョン脱出の呪文をすかさず唱えた。


そこは見慣れた風景。

洞窟の外に誰一人欠ける事なく生還したのである。



た、助かったぁ〜。

ハサンは安堵した。


一時はどうなることやらと

胸を撫で下ろす。


しかし、ここでは転機となる大きな気づきがあった。


そう、想いの力である。

魂は無限なのだ。


いつしかハサンとハデルのレベルも

平均20を超えた。


倒せ!魔王スマター!

打倒せよ!邪神アドヴァン!


聖騎士伝説はまだまだ続くのだ!


次回へ続く




いやー。いいね!神展開。

我ながら良かったなと思います。


実は剛鬼ベーゼンは

元は聖騎士なんですよ。


いつか外伝出そう。

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