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魔力ゼロの探索者~魔力ゼロは無才ではなく異才だった~  作者: 北杜
四章 複雑な経歴を持つ異才の持ち主
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アンチマジック能力者①

 優と市太郎が出会って一年が経過した。

 二人の魔力量ゼロの特殊な体質を『アンチマジック能力』と命名した。

 優は特殊ダンジョンでの鉱石採取が主な仕事になりつつある。

 市太郎は『アンチマジック能力』を管理省や探索者達に定着させる為に働きかけている。


「市太郎君。考えたんだけど、アンチマジック能力を医療に使えないかな?」

「どういう意味だい? 優君」

「魔力を消すという能力で魔力病とかの治療の役に立てないかな?」


 優の発言に「なるほど」と頷く市太郎。魔力病の治療は確立されていない病気が多い。アンチマジック能力で治す事が出来るのなら、世界にアンチマジック能力を広げる事が出来る。


「……少し上司と相談してみよう」


 医療関係者が魔法に関して否定的な者達が多いという点もあるが、やってみる価値は有ると考え、市太郎はすぐに行動に出た。

 ダンジョン管理省に務めている医療従事者の福田女医に話を持ち掛けてみる。


「……なるほど。良い考えだと思う。私の知り合いに聞いてみよう」


 福田女医は優や市太郎の義手や義足の容態や調整もしてくれている名医であるから、市太郎は信頼している。


「そういえば、昔聞いた噂だが、魔力ゼロの医者が居るって聞いた事あったな。名前までは知らないが……」


 福田女医の言葉に市太郎はその医者の事を聞くが「噂だ。私も詳しくは知らない! 自分で調べてくれ」と言って福田女医は仕事に戻った。

 市太郎は福田女医の噂の医者を調べる。

 調べた結果『入道護道』という医者が浮かび上がった。更に詳しく調べてみる。

 入道護道。外科医の医者で数年前に魔力病が原因で妻である真子氏が死亡。妻が亡くなった事と医療の限界を知ってメスを置いたらしい。

 市太郎は入道護道を管理省にスカウトする事にした。三人目のアンチマジック能力で医者。絶対に必要な人材だった。

 入道護道の居場所を見つけ出し、市太郎がスカウトに向かった。

 市太郎の話を聞いていた入道護道は、首を横に振り拒否する。

 しかし市太郎は何度も説得し最後は「奥様と同じような症状を治療する事が出来るかもしれないのです! お願いします!」と土下座する。

 最終的に入道護道は管理省に参加し、アンチマジック能力を持つ医療従事者となった。

 優と市太郎は自分達の経験を入道護道に教える。入道護道は自身の医療経験とアンチマジック能力を使って魔力病の一つの人間の魔力が魔晶石に変わる『魔力魔晶石化病』の魔晶石を患者から消し去り治療に成功した。

 他にも入道護道の妻の死因である魔力病の治療に成功すると、入道護道は泣き崩れた。


「どうして、私は真子を助ける事が出来なかったのだ! 救える力が私には備わっていたのに!」


 泣き崩れた後、入道護道は更なる研究を重ね続ける。

特殊探索者として特殊ダンジョンを探索し、希少な鉱石を発掘して、治療薬の研究を進める。

 これによって入道護道は魔力病の研究者兼医者となり、魔力病を抱える患者を治療する道を進み始める。

誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスをお願いします。

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