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魔力ゼロの探索者~魔力ゼロは無才ではなく異才だった~  作者: 北杜
四章 複雑な経歴を持つ異才の持ち主
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山田市太郎 二十二歳②

 途中で何度もモンスターと出会い、連夜と竜也が倒す。そして回復薬を渡す優にイチャモンつけて殴る二人を見て山田は何度も諫めたが、


「オレ達の言葉が一番偉いんだそ! 黙っていろ! カスが!」


 逆に殴られそうになるが優が連夜と竜也を止める。そしてその腹いせに優が殴られた。

 殴られた優が地面に倒れ、心配する管理省の人達に「大丈夫」と言って笑う優。

 優は連夜と竜也の言動により日々暴行を受けている事が判明した。そしてダンジョン内から出たら連夜と竜也を取り調べる事に決めた管理省の人達だった。

 更に進むとダンジョン出口の前の広間に着いた。しかしその場所には大型の狼型石像が鎮座している。


「ただの石像な訳がないよな……」

「ガーゴイル系のモンスターか? 狼型だから狛犬か?」


 ガーゴイルとは意志を持つ石像で人間を襲うモンスターである。今回は狛犬の様な石像だった。


「おい、無能。あのモンスターの弱点は?」

「ちょっと待って。調べるから」


 荷物から本を取り出してモンスター調べる優。しかしガーゴイルの類はあるが狛犬の様な石像は本に書かれていない。その事を二人に説明したら優は殴られて地面に倒れた。


「おい! お前達! いい加減にしろ! どうして現道君に暴力を振るう!」

「暴力ではないよ、教育だよ」

「優は昔から馬鹿で無能だからな。魔力がゼロな無能を使ってやっているんだ。逆に感謝してほしいな」


 山田が二人を責めるが、軽く受け流す。それでも責める山田に少し怒りを覚えた連夜。山田を殴ろうとするが、優に止められる。そして腹いせに優が殴られた。


「現道君!」

「大丈夫だよ。いつもの事だから。平気だよ」

「どうして君は殴られても笑っているんだ! おかしいと思わないのか!?」

「連夜と竜也は僕が虐められていた時に助けてくれたんだよ。あの苛めよりも痛くない。二人は僕の為を想っているんだから」


 山田達は理解した。現道優は苛めから助けた連夜と竜也が正しいと精神支配されている事に。

 虐めから優を助けた連夜と竜也は、洗脳に近い状態にされている現道優を奴隷の様に扱っている。

 山田は優を二人から離さないと駄目だと思った。これ以上二人の近くにいたら優が死んでしまうと。

 連夜と竜也は管理省の人間達を無視して、攻略法を考えていた。そして、


「とりあえずオレ達があの狛犬モドキを相手する。お前達はダンジョンの出口に向かって走れ」

「前衛はオレ。お前達はオレの後を走れ。最後尾は竜也だ」


 山田はふと思った。二人で囮になるのではないかと? しかし連夜と竜也が護衛対象の間に入るのはどうしてなのかが分からない。


「優、荷物を貸せ」


 優から荷物の一部を奪った竜也。荷物から何かを取り出してポケットに入れた。


「合図したら走れ」


 連夜の言葉に緊張する管理省の者達。


「行くぞ!」


 連夜が走り出し、その後に皆が続く。最後に竜也が後を追う形になった。

 出口の距離が半分になると狛犬モドキの石像が動き始めた。優達を見て石像とは思えない速さで襲い掛かろうとする。


「今だ!」


 連夜の言葉に最後尾で走っている竜吾がポケットから石みたいな物を取り出して管理省の者達に向かって投げた。

 石のような物は地面に落ちると雷の様な音を発した。

前を走っていた管理省の人間が倒れた。倒れた人に躓いた山田。優も前が人間が倒れて躓いて倒れてしまった。


「その魔道具は『スタンサークル』だ! 周辺の雑魚を麻痺させる使い捨ての魔道具だぜ! お前達が囮になってオレ達を助けてくれ!」

「お前達の尊い犠牲は忘れないぜ! シャンパンで乾杯してやるよ! 助けてくれてサンキュー! じゃあな馬鹿な管理省共!」


 連夜と竜吾は護衛対象を囮にして逃げ出した。

誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスをお願いします。

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