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魔力ゼロの探索者~魔力ゼロは無才ではなく異才だった~  作者: 北杜
三章 特殊な体質を持つ異才の持ち主
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突発型ゾーンダンジョン②

 人々が結界内を逃げ回る中、市太郎が優達に説明する。


「私達のアンチマジックで結界に穴を開けて、囚われている人達を逃がす。皆手伝ってくれ」


 市太郎の言葉に「おうよ! 任せろ!」と日野が。リナが「分かったわ!」と頷く。

 優の市太郎の言葉に頷こうとした瞬間に、意識が他に向いた。

 視線を向けると大きな牛がこちらを見ている。今にも襲い掛かりそうな視線だった。

 優の視線に気づいた面々が、


「……ファイアーバッファローだね。仲間の肉の匂いを嗅ぎつけたのかな?」

「おい、山田。もしかするとあの肉の家族かもしれないぞ?」

「ちょっと二人とも、今はエマちゃんや綾乃ちゃんが居るのよ!」


 ファイアーバッファローに狙われた一行。装備無しの輝美達は一歩下がり、市太郎と日野は問題無いと言った感じで、そんな二人を注意するリナ。


「大丈夫ですよ、リナさん。今から殲滅しますから」


 綾乃の言葉で、建物の影から出ていた黒服の男女が、男性が氷柱を放って、女性が雷を放ってファイアーバッファローをあっという間に倒した。


「あの方々は私の身を守って頂いているボディーガードです。元探索者で魔法も使えます」

「綾乃様のボディーガードのポン太です。彼女は」

「ニャン子と申します。よろしくお願いします」


 ……二人の自己紹介にツッコめないでいる面々。冗談ではなさそうだ。沈黙を破ったのは最年少のエマで二人の名前を聞いた。


「あの、お二人のお名前は……」

「偽名です。深く触れないで頂きたく存じます」


 ……二人の偽名に関して質問するのは良いと判断した面々。


「まず、一番近いルートで結界に向かう。ポン太氏が先頭で、次に優君、その後にリナ君と市川君。中衛に綾乃嬢とエマ君と白川君と江戸川君。最後尾に日野君とニャン子氏と私だ」


 市太郎が順番を決める。優が二番目という事に驚く。


「優君の直感を期待している。危険な位置だと思うが頼む」


 信頼している市太郎に頼まれた優は「分かった!」と言って信頼に応えれる様に頑張ろうと思った。


「イチ君、優君の直感って?」

「優君は危険を感じる直感とか予感という、第六感が優れているのだよ。私を凌駕する才能で、アンチマジック能力者に絶対に必要な能力だよ」


 直感が優れていると市太郎は言うが、本人は感が良いとは思っていない。嫌な予感とかを感じた事がある優だが、それは人間が当たり前に持っている感覚だと思っていたからだ。


「何も情報がないダンジョン内で必要な感覚だよ。その直感があれば安全なルートを進む事が出来るし、いち早く敵を発見する事も出来る。避ける事が主なアンチマジック能力者の危険を察知する直感があれば、鬼に金棒だよ」


 市太郎の説明を聞いて日野が、


「そういえば現道って、スナイパーの銃弾を察知していたな」

「あと、私があげたハズレありのお菓子にも当たった事ないね」

「リナさん、ハズレ有りのお菓子って、あの酸っぱいお菓子ですよね。アレに当たらない優さんって……」


 日野とリナとエマが優の直感について感想を述べる。優は当たりハズレのあるお菓子に身に覚えがなく「ハズレのお菓子ってなんですか?」と説明を求めるがリナは「アハハ」と笑い誤魔化す。

 市川輝美も優の感について考えた。ダンジョン探索訓練でのトラブル時に優が一番最初に気付いた事を思い出す。あれが優の才能だと輝美は認識した。


「では結界まで急ごう。傷ついている人達を助けるよりも、急いで救援を呼んで事件を終わらせる事が皆を助ける事につながる。ポン太氏、お願いします」

「分かった。優君、まず君の直感でどっちのルートが良いと思う?」

「え? えーと、うーん。こっちです」


 ポン太からルートを決めさせられた。優は直感とは言い難い、安全と思われる通りやすい道を選んだ。ポン太は「では行こうと」と言って走り出す。


 優は本当にこっちの道で良いのか? と不安がりながらポンタの後ろを走る。

 ……何事もなく赤い結界の近くに着いた。



誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスをお願いします。

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