表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔力ゼロの探索者~魔力ゼロは無才ではなく異才だった~  作者: 北杜
三章 特殊な体質を持つ異才の持ち主
72/102

突発型ゾーンダンジョン①

 光が消え去る。

 優は何事かと周囲を見渡す。


「……なんだ? さっきの光は? おい、山田、分かるか?」

「日野君、私も分からないよ。しかしおかしいな、携帯のアンテナが切れている」


 市太郎の言う通り、携帯電話が使えない状態だった。


「あれ! なに! 奥の方!」


 祭が指さす。指さした方には赤い膜が見えた。その膜を見た事がある、山田市太郎、日野ひまわり、新家リナは驚愕する。


「な、なんで、結界?」


 リナが結界という言葉にどういう意味なのかを聞こうとしたら、近くで悲鳴が聞こえた。


「モンスター! どうしてこんな所に!」


 涼子が叫ぶように言う。

 結界にモンスターの出現。日野はエマを守るように立ち、リナも臨戦態勢を取った。

 赤い膜の丸い結界内に囚われた市太郎達。円の直径は五キロ。中心よりも離れている場所にいる事を市太郎は周囲を見続けて判断した。


「……これは、突発型ゾーンダンジョンだ!」


 初めて聞いた言葉だった。優だけではなく綾乃もエマも輝美達も知らない。知っている者は日野とリナの上級生の二人だった。

 市太郎は知らない優達に説明をする。


「普通はダンジョン内に入る為に入口を利用する。しかしゾーンダンジョンはコアを中心にその一帯を取り込んでダンジョンとする。赤い膜がダンジョンと外の境界で連絡が通じず、結界を壊す事は出来ないとされている」


 現在、赤い膜に囲まれた結界一帯はダンジョン化していた。


「そしてダンジョン化した一帯はモンスターが出現して人を襲う。助かる方法はダンジョンコアを破壊するしかない」


 唯一助かる方法がダンジョンコアの破壊。しかし探索用の装備はなく、私服姿の優達にはダンジョンコア破壊は難しいだろう。


「前回のゾーンダンジョンが発生したときは、どうやって攻略したの?」


 輝美が市太郎の前回の攻略法を聞く。


「ダンジョン内の生物を殺し切った後、ダンジョンコアは人を探すように結界を広げる。結界を破壊しようとしていた探索者達が結界内に入る事が出来、ダンジョンコアを破壊した。」


 ダンジョンコアを壊すか、結界内の人間が全滅した後で他の探索者が攻略するかの二つしかない。市太郎の説明に全員が絶望する。


「ダンジョンが世界に出現して、突発型ゾーンダンジョンの出現は過去三回。全三回とも結界の拡張後にダンジョンコアを破壊する方法で攻略した」


 つまり最初に取り込まれた人間全滅後の攻略しかないという事だった。

 市太郎の説明に驚愕する優達。先ほどまで遊ぼうとしてた街が危険なダンジョンとなり、結界内で逃げる事が不可能。肉食動物っぽいモンスターが発生するダンジョンに変わった事に驚きと恐怖を覚える。


「た、助からないの……」

「だ、大丈夫だ。きっと探索者も取り込まれている!」


 弱気な白川涼子が地面に膝を付けて泣きそうになる。少し怯えている江戸川祭が涼子を励ます。


「大丈夫よ! 絶対に助かるから!」


 輝美も涼子と祭も励ます。


「……市太郎様」

「ちょっと困ったね、どうする? イチ君……」

「おい山田、さすがのオレでも大型肉食動物の相手は無理だぞ」


 市太郎の裾をつかむ綾乃。困った表情のリナ、エマを抱き寄せている日野。

 街中にモンスターが出現して逃げる一般人。楽しい週末の夜が恐怖の夜に変わった。


「大丈夫だ。方法はある……」

「市太郎君。アンチマジック能力で結界を壊せないかな?」


 市太郎が提案する途中で優が、アンチマジック能力で結界の破壊を提案した。


「優君の提案通り、結界を破壊する方法はアンチマジック能力で壊すしかない。皆、協力してくれ!」


 僅かだが助かる方法が見つかった。


誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ