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魔力ゼロの探索者~魔力ゼロは無才ではなく異才だった~  作者: 北杜
三章 特殊な体質を持つ異才の持ち主
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慰労会

 武具と装飾品の解呪が全部終わった。

 呪われた武具や装飾品は呪いが消え去っても灰にならない。安全な武具や観賞用の装飾品に変わる。

 そしてダンジョン管理省が武具や装飾品をオークションに出して、その売り上げの三割が新家探索販売店の売り上げになる。

 呪われた武具を安く仕入れて、オークションで高く売る。新家探索販売店は大儲けで、新家家の姉妹は喜んでいる。なので、


「今日もお疲れさまでした。いっぱい食べてね!」


 呪われた武具を解除した後は、新家ラナの奢りで夕食は慰労会が恒例となっている。

 老舗の焼き肉店で特殊探索科の関係者全員で外食するのだ。

 ダンジョンモンスターの高級な肉、新鮮な野菜、珍しい食材を未成年者は大いに食し、大人はお酒を飲みながら食す。


「あ! その肉はオレが育てた肉だぞ! 勝手に食べるな! 新家!」

「代わりに野菜をあげるから。このタレに付けたら美味しいわよ」

「本当に美味しいですね、リナさん。お兄ちゃんも肉だけじゃなくて野菜も食べて」

「市太郎君、このダンジョンモンスターの肉って牛だよね……」

「牛だね。確かファイアーバッファローのタンだよ。そっちがコカトリスのササミだね」

「市太郎様、こちらの肉が食べごろですよ。優様もどうぞ」

「労働の後の酒は格別だな。あ、真子さん、コップ空だね。次は何を飲む?」

「ありがとうございます、メイさん。ではチューハイを。護道さんは?」

「そうだな、明日は久しぶりに休みだから日本酒でも飲むか」

「では私は焼酎。芋焼酎のロックで。仁一朗さんは?」

「私も新家社長と同じ焼酎。麦のロックを貰おう」


 伝風寺綾乃と仁一朗も慰労会に参加していた。

 大いに食べ、食後のデザートを平らげた一行。

 もっと飲みたい大人達は次の酒場に行き、もう少しだけ遊びたい未成年者はカラオケに行く。


「カラオケじゃなく、ゲーセン行こうぜ!」

「ヒー君! この前、ゲーセン行ったから今度はカラオケ。優君はどんな歌声なのか聞かないといけないし、あ、優君はどんな曲を歌うの?」

「え? 僕はそこまで歌は得意では……、あと好きな曲は……」

「私もその曲好きです! 優さんの歌が楽しみになりました!」

「……あまりハードル上げないで、エマちゃん」

「市太郎様、私達もデュエット曲を歌いましょう?

「綾乃嬢は自分の好きな曲を歌った方が良いのではないか? 私はデュエット曲があまり得意では……」


 有名カラオケチェーンの前で優達のクラスメイトの女子達と会った。


「あれ? 山田君、現道君?」


 私服姿の市川輝美、白川涼子、江戸川祭の三人も優達と同じカラオケチェーン店に入ろうとしていた。

「お、お久しぶりです。綾乃様」

「お久しぶりです、輝美さん、涼子さん、祭さん。三人ともカラオケですか? よければ私達と一緒に歌いませんか? あ、まずは皆さんに相談しないといけませんでした」


 輝美が最初に目をした綾乃に頭を下げて挨拶する。綾乃も輝美達に挨拶して、一緒に歌おうと誘う。


「私は良いよ。輝美ちゃん達とゆっくり話したかったし」

「私も大丈夫です」


 リナとエマは承諾。


「オレも別に良いが、……男女比が一気に崩れたな。

「ぼ、僕も大丈夫です」


 日野は男女比が傾いた事をつぶやき、美人のクラスメイトの女子達と一緒で少し恥ずかしい優だが承諾する。


「私も構わないよ。料金は割り勘で良いかな? 今が十九時過ぎで二十二時までの飲み放題プランを利用するけど、市川君達がそれで良いなら、私も問題ない」


 支払い方法を提示する市太郎。そして二十二時まで割り勘に承諾したて輝美達。

 皆で入ろうとするが、突如、外で閃光が走る。夕日は既に落ちて暗い夜に光が溢れた。


誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスをお願いします。

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