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魔力ゼロの探索者~魔力ゼロは無才ではなく異才だった~  作者: 北杜
二章 トラブルに巻き込まれる異才の持ち主
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揉め事①

 寮での夕食に遅刻をした優と日野は、日野エマに怒られたが、夕食の席に着く事が出来た。

 その翌日。


「現道、暇だろう。ちょっと付き合え」


 ゴールデンウイークの二日目。優は部屋の掃除をするつもりだったが、日野に誘われる。


「東の様子を見に行こうと思ってな。お前も気になるだろう」


 日野に言われるまで忘れていた事は言わず、優は罪悪感で日野と一緒にダンジョン管理省に行く事にした。

「そういえば山田は?」

「昨日から帰ってないみたいです。隣の部屋から物音がしていなかったので」

「……昨日の事で泊まり込みか。頑張るな、アイツは。社畜の才能が有るかもな」


 二人は会話をしながら駅に向かう途中、後ろから誰かが声をかけて来た。


「失礼、君達に聞きたい事がある」


 声をかけて来た男は強面の高そうなスーツを着て、ヤの付く職業の様な人だった。その後ろにはチンピラが数人。


「なんだよ、オレ達は急いでいるんだ。なんの用だ?」


 日野は優の前に出て、ヤの付く職業っぽい男に喧嘩腰に話しかける。


「おい、ガキ! なめた口調じゃねえか!」

「黙って質問を聞け!」


 後ろのチンピラ達が声を荒げる。周りの通行人も優達を避ける。そして周辺には一般市民が居なくなった。


「お前達、うるさいぞ。すまないな、こっちも急ぎの様でな。質問に答えてほしいだけだ」


 後ろのチンピラに注意して、優達に話かけるヤの付く職業っぽい人。

日野は「面倒だな……」と言いながら、優に小声で「合図したら目を閉じて耳を塞げ」と言った。


「テメー! 舐めているのか! ぶっ殺すぞ!」

「ウルセーな、チンピラ無勢がギャンギャン咆えるな! 現道!」


 日野の合図に目を閉じて耳を塞ぐ、その後に光が走り轟音が響いた。

 優の手を取って走る日野。何が起きたか分からない優は走りながら問う。


「日野さん! さっきのって!」

「スタングレネードだ。閃光と爆音で感覚を麻痺させるヤツだ。警察とかが使っているヤツだな」

「どうしてそんなモノ持っているんですか!」

「ダンジョン内で使うぞ。逃げるのに必須のアイテムだ」


 使い慣れている日野は優に説明をする。優は「授業でそんなこと習っていない!」と言って日野の後を追い逃げる事に専念する。


「……此処までくれば大丈夫だろう」

裏通りに逃げ込んだ優と日野。優は走り込みで体力が増えたが呼吸が荒い。日野は少し汗をかいているくらいで呼吸は乱れていなかった。

「……昨日の件だろうな?」

「た、たぶん」

「東の居場所を聞きに来たのかな?」

「そう、だと、思います」


 日野と優は昨日の件で狙われていると思った。


「現道、タクシー捕まえて急ぐぞ」


 日野に言われてタクシーを捕まえようとしたが「居ました! こっちです!」と言う声がした。チンピラその一に見つかった様だ。

 そしてチンピラが日野達に襲ってくる。


「面倒だな……」


 日野は呟いて胸ポケットから拳銃を出してチンピラに撃った。

 裏通りに銃声が響く。そしてチンピラが倒れた。


「日野さん! そ、それは!」

「あ? これか? 拳銃、ピストル、チャカと呼ばれるモノだ。実弾ではなくゴム弾だから当たっても相手は死なないぞ」


 チンピラは痛みで倒れて唸っている。


「そういう意味ではなくて! どうして拳銃を!」

「オレ達、特殊探索科の一年の後期に拳銃の習い方を教わるんだよ。モンスターではなく探索者を相手する為の攻撃手段だな。お前も後期に拳銃を撃てるぞ」

「そうではなくて!」


 特殊探索科では拳銃訓練が有るという事よりも、拳銃でチンピラを倒した事に驚いている優。

 ダンジョンが現れて日本は拳銃の所持は許可制となったが、未成年が持つのは禁止されている。それなのにどうして? と混乱している優だった。


誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスをお願いします。

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