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魔力ゼロの探索者~魔力ゼロは無才ではなく異才だった~  作者: 北杜
二章 トラブルに巻き込まれる異才の持ち主
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魔力至上主義

 魔力至上主義はどうして生まれたのか? そしてどうしてそのような事になったのかはダンジョンが世界に発生した事が始まりだった。

 初めてダンジョンが発生した時期は世界中が混乱した。そしてダンジョンモンスターに対応し、魔法士ギルドが作られ数年後に探索者が生まれた。


 今でこそ魔力という言葉は良く使われているが、数十年前の世界には魔力という言葉が無かったので、魔力を使う探索者が世界に認められるまでは時間がかかった。

 簡単にモンスターを殺せる探索者に、恐怖を持った一般人が差別する。力が強い探索者だが、力の無い一般人の方が人数が多いのだから数の暴力で差別が生まれた。

 一般人に殺された探索者。その事が探索者を恐怖させた。魔力が在るが探索者を希望しない者達が増えた。その結果探索者の数は減った。


 探索者の数が減り、世界中の政府は探索者を擁護した。探索者でないとダンジョンモンスターと戦えないからだ。ダンジョンからモンスターが出て来て一般人を殺戮させない為に探索者を擁護した。擁護する理由にダンジョン内のアイテムや鉱石の採取もあるが。


 政府は差別を無くす為に動いた。魔力持ちの人達を優遇して、テレビやSNSを使った情報操作などで魔力持ちの人達を味方した。魔力持ちの探索者が減ればダンジョンからモンスターが出て来る可能性があるからね。政府は探索者を擁護し続けた。


 政府が擁護し続けた結果、魔力持ちの者が偉いという風潮が生まれた。そして魔力至上主義というモノが生まれ現在に至る。


「海外の魔力至上主義は過激な人達がいるが、日本は過激ではないが魔力を持つ探索者を優遇すれば政府から援助してもらえる。これは昔からの政策で今も続いている。だから一部政治家や一部財閥や一部有名人は魔力至上主義が多いのだよ」


 皆が山田の説明を黙って聞いていた。知っている事だが改めて説明を受けるといろいろと思い出す優だった。

 優も魔力が無いので陰口を言われていた。幼馴染達から魔力が無かったから白い目で視られた。

 日野も魔力が無かったので馬鹿にされた事があった。……日野の場合は馬鹿にした連中を殴って謝罪させていた。


「山田よ、魔力至上主義でもどうでも良いだろう。ギルドを調べれば良いじゃねぇか? 証拠も出るだろう」

「実を言うと、そのギルド蛇使いの笛にはバックに資産家が居るのだよ。そしてギルド蛇使いの笛の本拠地は資産家の所有地で、捜査するならいろいろと面倒な手続きが必要となる。そして資産家は政治家にも伝手も持っているから簡単には捜査させない。もちろん資産家も政治家も魔力至上主義者だ」

「ちょっと待てよ! 政治家が居るから捜査出来ないって、管理省や警察の意味は有るのか?」

「……それを言われると困る。普通なら難しいが捜査等はなんとかなる。しかし魔力至上主義者の場合は面倒な事があるのだよ。探索者優遇措置などあるし、捜査の申請も時間がかかる。その結果証拠が隠蔽等だな。ダンジョン管理省とはいえ法を守らないといけないからね」

「犯罪者を好き勝手させて良いのかよ! 資産家や政治家なんて無視して警察や管理省が犯罪者を捕まえろよ!」

「それが難しいから困っているんだよ。管理省も警察も」


 魔力至上主義と国家の闇を知った優と日野と東。海渡も「今はまだどうする事も出来ないと」呟く。しかし、


「方法はある。少し法の横穴や裏を突くがね」


 といつも通りのすまし顔で答える山田市太郎だった。

誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスをお願いします。

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