表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔力ゼロの探索者~魔力ゼロは無才ではなく異才だった~  作者: 北杜
一章 無能と呼ばれた異才の持ち主
28/102

ダンジョン見学会⑥

 ダンジョンから出た優はクラスメイト達から心配された。一人だけ逃げ遅れて行方不明だったので、皆から怒られ心配された。


「山田君、本当にありがとう。望月さんも助けて頂いて感謝します」

「別に良いさ。優君も無事で良かった」

「若者を助けるのは大人の務めさ。それに探索者として後輩を助けるのは当然だよ」


 優は改めて市太郎と望月に感謝を述べた。

 そして市太郎と望月はダンジョン管理省の担当者に説明すると言って他の探索者達と一緒に連れ立って行った。

 その後、今回の事件について責任者の教師は生徒全員に説明した。


「今回の事件は宝箱のトラップに引っかかった事が原因だ。宝箱の罠を解除するには専門家が調べないといけない。それを無視して開けてしまった結果、自分だけでなく他人も危険にさらした事を今後訓練に生かしてほしい」


 教師は誰が宝箱を開けたとは秘密にして言わなかった。しかし当事者とその近くにいた生徒は知っているが、生徒の為に秘密にしようとしていた。それなのに、


「オレ達が開けた宝箱はどうするのですか! 所有権は発見者にあるんでしょう!」

「あの宝はオレ達に所有権があるだろう!」


 と連夜と竜吾が暴露した。空気を読めない二人は今回の事故が自分達のせいである事を言ってしまった。


「本来、生徒が宝箱を発見した宝箱は専門家に調べてもらって学校に寄付される。しかし今回は事件に対する慰謝料が発生しているので怪我人の治療に当てる。つまり第一発見者だから宝箱の所有権は主張されない」

「どうしてだよ!」

「オレ達の金だぞ!」

「違うだろう! オレ達の班が見つけた宝箱だぞ! お前達のモノじゃないだろう!」


 宝箱の所有権に連夜と竜吾の班たちが騒ぎ立てる。

 教師陣はため息をつき、生徒たちは騒いでいる者達を白い目で視る。


「今回の事件は回避できるモノだった。宝箱に罠が仕掛けられている可能性は勉強したはずだ。それなのに相談もせず開けようとして、止めようとした生徒に対して暴力を振るった。罠が発動して関係者に多大な迷惑をかけた事を理解しているのか?」


 教師から言われるが納得できない者達。


「納得できないのか? 宝箱の罠を発動させた責任をお前達が負うか? この場合は応援に来てくれた探索者に依頼料を、罠によって怪我を負った者達に慰謝料を、ダンジョン管理省にダンジョン使用料を払う事になるがどうする? 宝箱程度の金貨では足りず借金を背負うか?」


 ダンジョン管理省の責任者が生徒達に告げる。騒いでいた生徒たちは静かになった。


「今回のダンジョン訓練は私達ダンジョン管理省も細心の注意を持っていた。しかしそれでも危険な目にあるという事、探索者を目指す君達には知っていてほしい。そして今回の訓練でそれを生かしてほしい」


 探索者高等学校名物ダンジョン見学会は終わった。

 今回の事件の当事者の連夜と竜吾の班は危険行為とみなされて罰則のトイレ掃除が課せられた。そして他の生徒達から白い目で視られるようになる。

 その原因を案内役の探索者が仕事をしなかったからと責任転嫁し、最後には優が止めなかったからと言った。

 優は止めたが殴られた事を知っているクラスメイト達は反論して連夜と竜吾を激しく非難した。

 非難された連夜と竜吾は逆恨みして、優を恨む。優が自分の責任だと言わないからだ。

二人にとって優は『言う事を聞く便利な幼馴染』でしかない。優が歯向かったと思い二人は優を恨む。

 そして優達のクラスと連夜と竜吾のクラスの関係が悪くなっていく。


誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ